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シェークスピア劇初挑戦の市川染五郎、3代「ハムレット」主演…どんな歴史が


歌舞伎俳優の市川染五郎が、2025年5月に日生劇場でシェークスピアの「ハムレット」に主演することが発表されました。染五郎の父、松本幸四郎および祖父の松本白鸚も過去に「ハムレット」を演じた経験があり、家族で3代にわたる主演となります。白鸚は1960年に17歳でハムレットを演じたことがあり、日本テレビでの長回し撮影のため、稽古に1カ月半をかけました。幸四郎は1991年に歌舞伎仕立ての「ハムレット」を上演しました。今回のハムレットは、ブロードウェーでも活躍するデヴィッド・ルヴォーが演出を担当します。染五郎にとって初のシェークスピア劇挑戦となり、どのような演技を見せるか注目が集まっています。

市川染五郎(2025年3月撮影)

歌舞伎俳優の市川染五郎(20)が来年5月の日生劇場で、シェークスピアの4大悲劇の1つ「ハムレット」に主演することが発表されました。「ハムレット」といえば、祖父の松本白鸚が1960年に17歳で演じました。当時は世界最年少のハムレットと言われたそうですが、27年後には14歳だった父松本幸四郎が「ハムレット」に主演し、最年少記録を塗り替えました。

白鸚が初めて挑戦した時の「ハムレット」は舞台ではなく、テレビ放送でした。日本テレビが放送したもので、長回しで撮影されたため、NGは許されず、1カ月半も稽古をしました。ただ、本番では最終場面で1人の俳優のセリフが出てこなくなったため、途中から撮り直しを行うアクシデントがあったそうです。

白鸚は72年に再び「ハムレット」に挑みましたが、その時は英国人演出家のもと、日生劇場での上演でした。主演が決まると、ロンドンに出かけ、演出家と面会したほか、英国を代表するシェークスピア俳優とも対面したそうです。幸四郎も91年には、明治初期に活躍した戯作者の仮名垣魯文が「ハムレット」を翻案した歌舞伎仕立ての「葉武列土倭錦絵が」で葉叢丸(ハムレット)と実刈屋姫(オフィーリア)を演じ、ロンドンやダブリンなどでも上演されました。

高麗屋とシェークスピアとの関係は深く、染五郎には高祖父にあたる7代目幸四郎、曽祖父の初代白鸚、そして現白鸚が「オセロー」に親子孫の3代にわたって主演しており、「ハムレット」でも3代にわたる主演となります。染五郎ハムレットの演出を担当するデヴィッド・ルヴォーはブロードウェーでも活躍する世界的な演出家ですが、30年ほど前には祖父白鸚主演の「マクベス」でも演出をしています。シェークスピア劇初挑戦となる染五郎が、ルヴォー演出のもとでどんなハムレットを見せてくれるのか。今から楽しみです。【林尚之】

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