
歌手平松愛理(61)が、6月1日に東京・大手町三井ホールで550人を集めて「平松愛理コンサートツアー2025『北風と太陽と私』」を開いた。
この日発売の新曲「北風と太陽~エピローグ」、カップリングの「部屋とYシャツと私U-35 with呼野」、そしてオリジナルの「部屋とYシャツと私」のアコースティックバージョンなど、アンコールを含め全15曲を熱唱した。
昨年、ソロデビュー35周年を迎えた平松は、35周年記念として1992年(平4)に発売され累計100万枚以上を売り上げた「部屋とYシャツと私」の新しいアレンジを、プロアマ問わず、35歳以下を対象に募集した。「『両親が聞いていました』というコメントもいただきましたが、世代が超え過ぎると刷り込まれているものがないので、全く別のものになっていました。違ったものになって帰ってきたのがうれしかった」と紹介。
洗足学園音大出身で聖徳大講師を務めながら音楽活動をしてる呼野阿美香(よぶの・あみか)さんがオーケストラ風にアレンジした「部屋とYシャツと私U-35 with呼野」を熱唱した。呼野さんは「びっくりしたと同時にうれしかったです。自分の子供を産むような感覚でアレンジしました」と笑顔を見せた。
そして、平松は3年間温めた新曲の「北風と太陽~エピローグ」を披露。「前は自分の歩んで来た道を振り返りたくなかった。今は自分の歩んで来た道を愛せるようになりました、ファンのおかげです」と話した。
先月2日のポップカルチャーの祭典「大阪コミックコンベンション2025」では、特設のプロレスリングのステージで「北風と太陽~エピローグ」を初披露した。「女子プロレスのリングの上で歌ったんですけど『動く平松愛理、初めて見た人~?』って聞いたら、95%が手を挙げていました。超絶アウェーで歌って、いい経験になりました」と笑った。そして「今頑張れるものがあるということは、とても美しいこと。一緒に頑張って行きましょう」と呼びかけた。
コンサートツアー2025「北風と太陽と私」は、22日には神戸朝日ホールで開催する。
◆平松愛理(ひらまつ・えり)1964年(昭39)3月8日、神戸市生まれ。4歳からオルガン、ピアノを習い、17歳で音楽活動を始める。86年上京。89年(平元)2月にアルバム「TREASURE」、シングル「青春のアルバム」でソロデビュー。92年に自身が作詞・作曲した「部屋とYシャツと私」がミリオンセラーになり日本レコード大賞作詞賞などを受賞。95年4月にチャリティーソング「美(うま)し都~がんばろや We love KOBE」を発表。97年1月17日から阪神大震災復興支援の「KOBE MEETING」を20年まで毎年開催。01年歌手活動休止。04年、「YOU ARE MINE/部屋とYシャツと私2004」をリリースして歌手活動再開。05年神戸大使。