
元宝塚歌劇団花組トップ柚香光(ゆずか・れい=33)が3日、大阪市内で舞台「バーン・ザ・フロア2025 COLOR MY HEART」(7月25日~28日、フェスティバルホール)の取材会に出席した。
同公演はブロードウェーを始め、世界30カ国以上で観客を魅了し、過去11回の来日公演では約50万人を動員した。ワルツやタンゴ、サンバをはじめ、ストリートダンスやコンテンポラリーダンスの要素まで、多彩な楽曲にのせて繰り広げられる“ダンスのフルコース”に、柚香はゲストアーティストとして出演する。
宝塚時代、当代きってのダンサーとして名をはせた柚香。「踊るってこんなに楽しい、音楽ってこんなに心に響くんだって思っていただけるような舞台をお届けしたい。暑い夏に負けないような熱い空間が広がると思うので、一緒にすごして」と呼びかけた。
バーン・ザ・フロアとの出会いは2012年冬のことだった。「ショーで客席に座っている自分がここまで高揚感を感じられる、一緒に参加しているのではないかと思うくらいに劇場一体が熱気に包まれていることに衝撃を覚え、心をつかまれました」。
あれから約12年がたち、自身が出演することに驚きを覚えつつも、「自分も12年間、舞台に立たせていただいて積み重ねがありますので、心をつかまれたまま、自分だったらどう表現するんだろう、どうパフォーマンスするんだろうという武者震いのような気持ちがあります。あの時の感動が胸に残ってるからこそ、ゲストとしてどういうパフォーマンスできるか熱く燃えてます」と思いを打ち明けた。
タイトルにちなみ、好きな色を問われると「色ってパワーを持ってますよね」。
元々はくすんだような青が好きだったが、「年々、増えていくんですよね。花組生としてトップになって、花組のことを考えているとピンクが好きになって。自分の中で縁のない色でしたが、大切な色になって。今日の衣装の黒もニュートラルというか、芯が通る感じ。でも、今は『紅鬼物語』で紅子という役をさせていただいていて、赤を着るとエネルギーをもらえる」と話は広がるばかり。
「1色にしなさいよって話ですよね」と笑いながら、「自分のカラーとすると、金とか銀のイメージもありますけど、黒ですかね。黒の中に、自分の名前が“光”と書いて“れい”なんですけど、光がパッと灯っているようなイメージかな」と話していた。