
今年デビュー50周年を迎えた演歌歌手細川たかし(74)が1日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで、シブヤエンタメ祭「JAME歌謡祭」に出席した。
シブヤエンタメ祭は「渋谷から全国へ楽しいエンタメを発信しよう」をコンセプトに一般社団法人日本音楽事業者協会の主催で、今年初開催。渋谷の各所で音楽、お笑いなどさまざまなイベントを行う。
コンサートには細川一門の杜このみ(35)、田中あいみ(24)、彩青(22)や、水森かおり(51)、はやぶさ、二見颯一(26)が出演。細川たかしヒットパレードで開幕し、オープニング曲は「北酒場」を全員で歌った。
「演歌は好きですか?」の細川の呼びかけに、会場は大きな拍手で応えた。「渋谷までわざわざありがとうございます。親戚でも何でもないのに」の冗談で会場を沸かせた。
細川たかしヒットパレードでは「心のこり」を水森、「矢切の渡し」をはやぶさと二見、「浪花節だよ人生は」を杜と田中が歌唱。コーナーの締めは細川自身が彩青の三味線&尺八で「望郷じょんがら」を披露。圧倒的な歌唱力で会場の空気を変えた。
コンサート前に一門と取材に応じた細川。テンポよく取材を仕切ったが、同コンサートを「よく分からない内容ですね」と笑いつつも、「一門と仲良く歌う。大いに生のステージを楽しんで欲しい」とアピールした。
杜は「渋谷という街で演歌を聴いてもらうことに意味がある」とし、「幅広い世代に愛される演歌になって欲しいので、頑張って歌います」。彩青は「演歌、三味線で頑張っていきたい。世界まで演歌が届けで頑張りたい」。田中は「光栄な話。渋谷から細川一門でもっともっと盛り上げていきたい」と意気込んだ。
渋谷は「NHKにしかこない」という細川。弟子たちのNHK出演を問われると「まだまだNHKに出られるランクではない。一門そろってはまだ無理でしょうね」と笑った。
コンサートは昭和100年にちなみ、昭和10年代から年代別の思い出メロディーを披露。後半はそれぞれの新曲コーナーを展開。最後は美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」を全員で歌唱。約2時間で全28曲を披露した。