70年代に大ブームを起こした映画「トラック野郎」（鈴木則文監督）シリーズがスクリーンでよみがえる。14年に81歳で亡くなった菅原文太さん主演で、75～79年にかけて製作され、今年で公開50周年を迎えた。これを記念し、東京・豊島区の新文芸坐で7月5～11日まで「トラック野郎・銀幕を駆ける一番星」として全10作中5作が一挙上映される。
長距離トラック運転手が主人公のアクション・コメディー。菅原さんが真っすぐで情に厚い“一番星”桃次郎を、故・愛川欽也さんが相棒の“やもめのジョナサン”こと金造を演じた。派手なカーアクションが話題を呼んで大作「新幹線大爆破」を上回る興収をあげ、「男はつらいよ」と並ぶ国民的人気シリーズに。電飾やペイントを施した“デコトラ”が大流行するきっかけになった。
特集上映には第1作「御意見無用」（75年）や、あべ静江（73）がマドンナを務めた人気の第2作「爆走一番星」（75年）、故・夏目雅子さんがマドンナの第6作「男一匹桃次郎」（77年）などがラインアップ。同作が映画初出演だったあべは7月5日のトークショーに登場する。同6日は主題歌「一番星ブルース」を作曲した宇崎竜童（79）や、初代マドンナの中島ゆたか（72）が思い出を語る。
7月27日に閉館する丸の内TOEI（東京都中央区）でも、開催中の「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトの一環として6月8、10、12日に「爆走一番星」が上映される。
