
俳優吉沢亮(31)が30日、京都の世界遺産「東寺」で行われた主演映画「国宝」(李相日監督、6月6日公開)ジャパンプレミアに出席した。東寺にある国宝「金堂」のレッドカーペットに共演の横浜流星(28)、渡辺謙(65)らとともに登場すると、約600人のファンらからどよめきが起こった。
この日は雨予報だったが、晴れ間ものぞく天候での屋外イベントとなった。横浜から「晴れ男です」と紹介されると、吉沢は両手を広げて笑顔。渡辺から「よっ! 晴れ男」の声がかかると、照れ笑いした。
任侠(にんきょう)の世界から歌舞伎の道へと導かれた1人の男が、芸に人生をささげた50年の軌跡を描く。撮影の地、京都、しかも世界遺産での舞台あいさつに吉沢は「ついに日本のみなさまのこの映画を届けることができる日が来た。ほんとうにスペシャルな日だなと楽しみにしていた」と喜んだ。
カンヌ国際映画祭「監督週間」で公式上映され、約6分間にわたる熱狂的なスタンディングオベーションに吉沢は「日本の伝統芸能をベースにした作品がカンヌでどのように評価されるのか、楽しみと不安もあった」と明かし、「みなさんが集中して、みてくれている空気感がビンビンに伝わってきた。しっかりと届いているなと実感した。胸が熱くなった」と振り返った。
イベントには高畑充希(33)、寺島しのぶ(52)、森七菜(23)、見上愛(24)、田中泯(80)も登壇した。ファンらは東寺の国宝の「五重塔」を背景にしながら鑑賞するジャパンプレミアを楽しんだ。