秋元康氏総合プロデュースのアイドルグループRain Tree（レインツリー）の最年少、鈴野みお（16）が綾瀬ことり（18）を撮影した動画が、新人アイドルとしては異例のTikTok1400万再生を超えるなど話題となっている。2人が取材に応じ、反響や5月28日リリースのセカンドデジタルシングル「つまり」のアピールポイントなどを語った。
今年1月にTikTokアカウント「姉を自慢してみるなど。」に投稿した、メンバーたちが乗ったバスで鈴野が綾瀬を隠し撮りしようとする動画が“バズり”中だ。「最後どアップで映る子かわいすぎ」「美女の集まり」など7000件以上のコメントも寄せられている。もともとはグループの妹的キャラでもある鈴野が「“お姉ちゃん”たちのいろんなかわいい顔とかを見せていきたい」という思いからスタートし、日々動画がアップされている。
鈴野 私たちはシングルごとにセレクション制度があって、全員が表題曲歌えないこともあって、17人全員でMVが撮りたいと思って、みんなでオーディションの時の合宿地でもある思い出の熱海に行こうということになって。動画は移動中のバスで撮影しました。動画内ではRain Treeという名前は出してないんですけど、同じ高校の子たちから「これって、もしかして同じグループの子たちじゃない？」って言われて。「私が撮ったんだよ」って言って、うれしかったですね（笑い）。
綾瀬 あと、見てくださった方から「マイタケ」って言われてなかった？（笑い）
鈴野 そう（笑い）。私が焦って「やめとけ、やめとけ」って言うのが、「マイタケ、マイタケ」に聞こえたみたいで（笑い）。
綾瀬 あのアカウントの動画を見てイベントや配信に来てくださる方もいらっしゃったりして。グループや私個人のSNSにも「これって、『姉自慢』の子？」みたいに言っていただいて、少しずつ私たちのことを知っていただくきっかけになっているのかな、と思うとすごくうれしいです。
“お姉ちゃん”たちが大好きな鈴野は、特に仲のいいという綾瀬の魅力を力説した。
鈴野 本当にこのビジュアルは、なかなか他にはいないと思います。動画は普通にスマートフォンで撮影したんです。ノーマルカメラなんですよ。1人でも多くの人に紹介したいです。
このビジュアルを格好一切ない。みんなを順番に
みんなが可愛いってグループ全部ですね。しかもこのビジュアルで、やってることが面白いんですね。「ノット、ノットです」とか、言葉使いもユーモアがあって。それをとにかく知ってほしいです。
綾瀬 恥ずかしい～（笑い）。ありがとうございます。感謝です。
2人はお互いホラーゲームや、ゲーム実況動画などが好きで仲が深まったという。綾瀬も鈴野の魅力を説明した。
綾瀬 本当に純粋に真面目で、すごい頑張り屋さん。ダンスも上手いし、歌もできるし、笑顔でしゃべれるし、賢いし…それでも現状に満足しないで努力するところがすごいと思います。朝早起きして自分でお弁当作って学校に行ったりとか…。私、頑張っているアイドルがすごく好きなので、それが伝わるから、めちゃめちゃいいなって思います。
鈴野 うれしいですね。なんか恥ずかしいなぁ（笑い）。
今年1月に配信シングル「ILU」デビューし、5月28日にはセカンドシングル「つまり」をリリースする。
綾瀬 どちらもラブソングではあるんですけど系統が違って、「ILU」はポップでかわいらしいような曲調だったんですけど、「つまり」は爽やかな曲調で、新しいRain Treeを知っていただけると思います。途中で一瞬静寂になって、カッコいい感じでセリフを言うシーンがあったりとかするので、注目してほしいです。
鈴野 「つまり」はつらい時に、つらいことも僕が受け止めてあげるよ、って寄り添ってくれる曲です。なんかちょっと疲れたな、とか、なんか今日いいことなかったな、って時にこれを聴いて、Rain Treeを見て元気出そう、って思ってくださるような曲です。落ちサビでガラッと転調して、ことりのソロパートが始まるんですよ。雰囲気が変わるところも見どころです。
綾瀬 うれしい（笑い）。
鈴野 あと、佐藤莉花ちゃんが「オーイエー！」って歌うところがあったりして、個人の見せ場というか、歌声とか歌い方とかをよりよく聴けるような気がします。
昨年10月にデビューが発表されてから半年が経過した。
綾瀬 想像より速く過ぎた印象です。このままでいいのかな、って日々焦りを感じております。やっぱりデビューしたからに大きなグループになりたいので、どうしたらもっといろんな人に知ってもらえるんだろう、とか。まだまだたくさんの方に知っていただけているわけではないので、いろいろ思うところはあります。でもやっぱりその期間もファンの方の支えがあったからこそ活動できているので、感謝を忘れずに、セカンドシングルでもっと頑張らなきゃな、と思います。
鈴野 私も、あっという間に過ぎたなという感じです。アイドルって、夏になるとフェスとか、ライブステージとかのイメージがあると思うので、ここから夏にかけてさらにRain Treeが盛り上がっていって、いっぱい歌いたいなと思っています。そのためにはやっぱりこのセカンドシングルでいろんな人に知ってもらえるようにSNSを頑張ったりとか、スキルを上げていきたい。私はファーストアニバーサリーライブをZeppでやりたいなという思いがあるので、より拍車をかけられるように頑張ります。
近年は楽曲に加えて、TikTokなどでの話題をきっかけにブレークするアーティストも少なくない。
鈴野 まだまだお姉ちゃんたちは面白いところがたくさんあるので。16人お姉ちゃんたちがいるので、みんなの良さを引き出して、たくさんの方に知っていただきたいです！
綾瀬 「姉自慢」きっかけでRain Treeを知ってくださる方も多いと思うので、ちゃんとグループにつなげていきたいですね。
綾瀬は「ILU」「つまり」と2作連続でセンターを務めている。
綾瀬 ずっと重圧というわけではないんですけど、ふとした時に責任とかプレッシャーを感じたり、考えたりします。やっぱりセンターっていう立ち位置って、一番わかりやすい存在だと思うので。自分、もっと頑張らなきゃな、ってひしひしと感じてます。
鈴野 しがみついていけるように頑張ります！
綾瀬 しがみついて来るの？（笑い）
乃木坂46をはじめとする「坂道」シリーズだけではなく、K－POPなども含め多くのアイドルグループが群雄割拠の様相を呈している。令和のアイドル戦国時代に、Rain Treeも身を投じている。
鈴野 私はどちらかというとダンスも歌も小さい頃から習っていたので、そういうスキル面でお姉ちゃんたちを引っ張っていきつつ、考え方がすごく幼いところがあったりするので、社会の常識とかを知って、大人の考えができるようになっていきたいです。
綾瀬 私はパフォーマンスが得意じゃなくて、自分でも結構課題だなと感じる部分があるので、みおりんとかパフォーマンスがすごくいいメンバーにしがみついていけるように頑張っていきたい、ってすごく思います。そしてグループとしての目標はやっぱりドームに17人で立つ、というのがあるので、そうなるためにも老若男女みんなから愛されるグループになったらいいなと思っています。
今後も「姉自慢」の動画がよりグループの認知度を上げるきっかけの1つになりそうだ。
鈴野 これからもお姉ちゃんたちを自慢して、どんどん紹介していきます！
