
“セクシー番長”グラビアアイドル小田飛鳥(35)が25日、東京・下落合タックス1179で主演舞台「ファム・ファタール」の千秋楽を迎えた。昭和のバブル全盛期のストリップ劇場が舞台で、小田にとっては古巣の劇団「V-NET」に13年ぶりの復帰で、初主演だった。「もともとは俳優志望だった」と言うだけに「今回の舞台を機に活動の幅を広げていきたい」との意気込みで挑んできた。同公演には俳優で歌手の酒井法子(54)も訪れ「体当たりで頑張っていて、見応えもあった」とエールを送った。
小田は大学2年の時に俳優養成所に入所。「授業料を支払うためにデパートでバイトをしてきた」と言い、その時に養成所の案内で訪れたのが、今回の会場となった下落合のタックス1179で、同劇場を中心に演劇活動を続けている劇団「V-NET」の舞台公演だった。
「『新撰組の剣士たちを描いた物語』という演目だったのですが、小さな会場だったこともあって、役者さんたちがすごく大きく見えて、その迫力に圧倒されてしまいました。特に激しい殺陣を目の当たりにして、ますます舞台に魅了されてしまったんです。で、大学4年の時に劇団に直談判して入団させてもらいました」と振り返った。
だが、劇団に入団したタイミングで、テレビ東京の深夜のバラエティー番組「極嬢ヂカラ」への出演が決まった。170センチ、100-80-94のダイナマイトボディーを生かしたグラビアアイドルの世界に入った。「現場にいる大勢のスタッフさん全員が自分のことを一点で見てくれていることに、予想もいていなかった快感を感じたんです。モノクロだった自分の世界が、急に色がついたようでした。自分の中の価値観が激変したことを思えています」と回想した。
今回の主演舞台は、活動の幅を広げたいと言う小田の思いがあって実現した。「当時は中途半端な形で終わってしまっていたので、ずっと気になっていたんです。でも、心のどこかでは役者への気持ちも捨てきれなかったので、本当にタイミングもよかったんです」と笑顔を見せた。
小田はグラビア活動を始めて13年。これまでに写真集は4冊出したが、イメージDVDは今年3月に出した「女神の雫」で83本目になる。「日本人のグラドルのイメージDVDでは最多タイトルになっています」。関係者は「ギネスの登録を打診している」と明かした。