
今秋放送スタートの次期NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のロケ取材会が23日、島根県松江市で行われた。ヒロイン松野トキ役の高石あかり(22)と、夫で作家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたヘブン役のトミー・バストウ(33)が、ゆかりの場所でもある城山稲荷神社で取材に応じた。
明治時代の松江などが舞台で、怪奇文学作品集「怪談」などを残した小泉八雲の妻小泉セツをモデルにした作品。
24年に米国のエミー賞を受賞した米配信ドラマ「SHOGUN 将軍」にも出演したトミーは「イギリスから来た、日本語を勉強中のトミーです。片言ですが許してください」と陽気にあいさつ。
3月から始まった撮影では2人の共演の1シーンだけといい、「あのシーンでは、驚くほど安心して演じることができました。ゆかりさんのすばらしい演技」とホメると、高石は「何を…」と照れ笑い。
トミーは「やさしさ、思いやりのおかげです」と感謝すると、高石は「初めてそんなことを言われましたよ。思いやりって言葉を知っているし」と語彙(ごい)力に驚くと、トミーは「思いやり」と笑顔で言葉を繰り返した。
2人は島根グルメも堪能したといい高石は「町の方がしじみ汁とおすましを用意してくださって、どっちも飲ませていただいた」と満足そうに話し、「しじみが大きい。食べ応えもありますし、みそもしじみを引き立たせる優しい味でした」と感想を語った。トミーは「しじみラーメン食べました。めちゃ、おいしい」と喜んだ。