
伊東四朗(87)が「第50回菊田一夫演劇賞」の特別賞を受賞し、21日、都内で授賞式に出席した。
伊東は「とにかくびっくりして、こんなにうれしかったことはありません。長年の舞台に対して(の表彰)というのがうれしかった」と喜んだ。
間もなく67年になるという芸歴を振り返り「どのくらいの舞台をやってきたのか調べてみると、確実に1年に1回は舞台をやってました。20代のころは400日続けてやったこともあります」とし、「浜木綿子さん、八千草薫さん、植木等さんの舞台に出していただきました。三木のり平さんに軽演劇のやり方を徹底的に教えてもらいました。その後に役に立ちました」と、名優たちへの感謝を語った。
また、三宅裕司にすすめられて旗揚げした「伊東四朗一座」については「本当は嫌だったんですが、人がいいから、5回もやった」と笑わせた。昨年は、三宅率いる熱海五郎一座に出演したことでも話題になった。
伊東は「まだまだ元気でやっておりますので、どっかで転んでるのを見たら助けてください」と呼びかけて、笑いを誘った。
林与一(83)も特別賞を受賞し「あと100年は頑張って舞台に立ちたい」と意気込みを語った。
大賞は「オーランド」「ファンレター」などの演出を手がけた栗山民也さん、演劇賞は「王様と私」「昭和元禄落語心中」に出演した明日海りお、「正三角関係」に出演した長澤まさみ、「ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル」「ネクスト・トゥ・ノーマル」に出演した甲斐翔真、「この世界の片隅に」「HERO THE MUSICAL」を演出した上田一豪さん。