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リリー・フランキー、3度目のカンヌ映画祭レッドカーペット「映画そのもの出演している感覚」


第78回カンヌ映画祭にて早川千絵監督の新作「ルノワール」の公式会見が行われ、主演の鈴木唯とリリー・フランキーが参加しました。リリー・フランキーはカンヌへの参加はこれで3度目。映画「ルノワール」は、1980年代後半の夏を舞台に、11歳の少女沖田フキの視点から家族と周囲の大人たちの生活が描かれます。フキの豊かな感受性と空想の力が、病気の父と仕事に忙しい母との関係に揺らぎをもたらします。リリーは「映画が国や文化を超えて共鳴する」と評価し、作品への愛着を示しました。この国際共同製作の作品は、日本、フランス、シンガポール、その他の国々の協力で制作されました。

カンヌ映画祭で公式会見に臨む「ルノワール」のリリー・フランキー(C)Kazuko Wakayama

フランスで開催中の第78回カンヌ映画祭で、最高賞パルムドールを争うコンペティション部門に出品された、早川千絵監督(48)の新作「ルノワール」(6月20日公開)の公式会見が現地時間18日、行われた。

主演の鈴木唯(12)が撮影当時、役の年齢と同じ11歳で演じた少女・沖田フキの闘病中の父圭司を演じたリリー・フランキー(61)は、審査員賞を受賞した是枝裕和監督(62)の13年「そして父になる」、最高賞パルムドールを受賞した同監督の18年「万引き家族」に続き、3度目のカンヌ映画祭参加となった。前日17日の公式上映を振り返り「昨日、レッドカーペットを歩いている時、この映画そのものが出演しているような感覚がありました。映画『ルノワール』が温かく受け入れられ、評価されたことがとてもうれしかったです。皆で楽しくてレッドカーペットを歩くことができたのも印象的です」と、独特の言い回しで喜びをかみしめた。

「ルノワール」は、日本がバブル経済真っただ中だった80年代後半の夏を舞台に、闘病中の父と仕事に追われる母と暮らす11歳の少女・沖田フキを主人公に物語が展開。マイペースで想像力豊かなフキは、空想にふけりながら、それぞれに事情を抱えた大人たちと触れ合う。子供特有の感情を細やかに描写するとともに、フキが関わる大人たちの人生の、ままならなさや人間関係の哀感を温かなまなざしとユーモアを持って描き出す。

リリー・フランキーは「この映画は、特定の国や文化を超えて、誰の心にも響くものがあると思います。登場人物の記憶や、子どもの頃の思い、もしくは後悔や自分自身の感情などいろいろな感覚を呼び起こしてくれます」と作品を評した。そして「私自身、この映画の大ファンとして、みんなとともにレッドカーペットを歩けたこと、そして多くの方に見ていただけたことを、とてもうれしく思っています」と手応えを口にした。

会見には、フキの母詩子を演じた石田ひかり(52)も出席した。

◆「ルノワール」 1980年代後半のある夏。11歳の沖田フキ(鈴木唯)は、両親と3人で郊外の家に暮らしている。時には大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性を持ち、得意の想像力を膨らませながら自由気ままに過ごしていた。時々、垣間見る大人の世界は刺激的だけどなんだか滑稽で、フキは楽しくて仕方ない。だが、闘病中の父圭司(リリー・フランキー)と仕事に追われる母詩子(石田ひかり)との間には、いつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常もいや応なしに揺らいでいく。フキが出会う大人たちを中島歩(36)、「PLAN 75」に引き続き河合優実(24)、さらに坂東龍汰(27)と、各年代の実力派俳優が演じた。日本、フランス、シンガポール、フィリピン、インドネシア、カタールの国際共同製作で、24年7~9月に国内、同11月には海外で撮影が行われた。

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