
乃木坂46が17、18日の2日間、東京・味の素スタジアムで、デビュー13周年記念ライブ「13th YEAR BIRTHDAY LIVE」を行った。同所でのライブは初めて。13年の歴史を背負いながら、2日間で計107曲をパフォーマンス。動員した計11万人を魅了した。毎年恒例「真夏の全国ツアー」の開催も発表した。
2日目公演、序盤から、最新シングル「ネーブルオレンジ」でダブルセンターを務める5期生の井上和(20)中西アルノ(22)を中心にメンバーたちが躍動した。井上は「大きな会場の隅から隅まで愛を届けます! ちゃんと受け取ってね!」と呼びかけた。中西は「めっちゃ緊張しちゃったんですけど、アタマからブチ上げだったので、この調子で1日駆け抜けられる気がします」と笑った。一ノ瀬美空(21)は「今日の味スタのスターは、私たち乃木坂46です! 全員幸せにしちゃうぞ」とアピールした。
ライブ後半の「設定温度」で、3期生、4期生、5期生が順に登場した。さらに、今年2月に加入したばかりの6期生も、緊張気味の表情でマイクを握り締めてステージに立った。3期から6期まで全出演者39人が向かい合って歌い、そろってパフォーマンスした。17年、1期から3期まで当時の全メンバーがそろった初めての楽曲として披露された意義深いナンバー。歴史と未来が再び融合した。
12年のデビューからこれまでの26曲をギュッと詰め込んだ46分間ノンストップメドレーなど、初の試みも実施した。キャプテン梅澤美波(26)は「乃木坂46はデビューして13年たつんですけど、今初めての、味の素スタジアムというステージに立っています。今もこうして新たな道へ歩き続けられるのは、日々応援してくださるファンの皆さんのおかげです」と感謝した。
本編ラストのスピーチで中西は、井上への感謝を伝えた上で「私も、乃木坂大好きなんです!」と叫んだ。「本当にこんなすてきな先輩、大好きな同期がいて、こんなにかわいい後輩が入ってきてくれて…」と声を詰まらせた。
「私は13年の歴史のちょっとしか知らないんですけど、それでも、今のこの乃木坂が、絶対最強だって言い切れます。みんな、乃木坂、まだまだ上っていけますよね? 14年目も頑張りますので、どうか見守っていてください!」
大歓声を浴びて、感極まった様子だった。
アンコールでは、グループ全体では初の四国公演となる、あなぶきアリーナ香川公演や“聖地”神宮球場4日間ライブを含む「真夏の全国ツアー」の開催も発表した。
梅澤は「13年間の歴史を胸にこの2日間挑みましたが、このステージに立って思ったことは、今ここにいるメンバーの頑張りが実った、私たちが頑張ってきたことが、このステージにつながったんだと自信を持って思えました」と胸を張った。「いろいろ乗り越えなきゃいけないことも多かったし、自信を持つにはすごく時間がかかったけど、このステージから見る景色を見て、乃木坂でいられる自分たちをすごく誇りに思いました」と伝えた。
23年に1、2期生全員が卒業してはや2年。新加入した6期生は、1、2期生との在籍期間がかぶってない初めての世代だ。それでも曲を歌い継ぎ、思いを受け継ぎながら、新たなステージへを歩みを進めていく。クライマックスは井上と中西が2人でお辞儀し、拍手を浴びながら退場した。【横山慧】