
女優永野芽郁(25)が26年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の出演を辞退することが18日、分かった。所属事務所が明かした。4月に「週刊文春」で田中圭(40)との二股不倫疑惑などを報じられて以降、起用CMの公開停止なども続いており、影響を考慮して永野サイドから出演辞退の意向を申し入れたという。飛ぶ鳥を落とす勢いだった売れっ子女優の活動に陰りが増してきている。
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永野の所属事務所は文書を発表し「永野芽郁が出演を予定しておりました2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』ですが、このたびの一連の報道により、関係各所への多大なるご迷惑およびご心配をおかけしていることを鑑み、同作への出演を辞退させていただくことになりました」と明かした。毎年1月放送開始の大河ドラマは前年夏前からの撮影開始が多く、クランクイン直前での決断となった。
同事務所は「放送を楽しみにしてくださっていた皆さま、ならびに番組に携わる関係者、出演者の皆さまに深くおわび申し上げます」と謝罪。NHKは「今日の段階でお話できることはありません」とした。
「豊臣兄弟!」は豊臣秀吉の天下統一を支えた弟、豊臣秀長を中心に描き、主演は永野と同事務所の先輩、仲野太賀が務める。永野は秀長の若き日の幼なじみで“初恋の人”直(なお)役で出演予定だった。昨年10月の出演発表会見には秀吉役の池松壮亮、その妻ねね役の浜辺美波、秀長の正妻、慶(ちか)役の吉岡里帆といった豪華キャストの1人として登壇。「魅力あふれる女性を演じられたら」と、13年「八重の桜」、16年「真田丸」以来、3度目となるはずだった大河出演の喜びを語っていた。
「週刊文春」の報道後、永野はレギュラーを務めるニッポン放送「永野芽郁のオールナイトニッポンX」で騒動を謝罪。田中との2ショット写真や、2人のものとみられるLINEのやりとりなども報じられたが、交際等は否定していた。しかし、出演CMでは騒動前に展開していた企業全てが写真や動画などを削除。今回の降板も含め、活動状況は厳しさを増している。
直近では16日に主演映画「かくかくしかじか」が公開されたが、同日の舞台あいさつは急きょメディア取材なしへ変更に。永野は終盤に涙ながらに騒動を謝罪した。放送中のTBS系ドラマ「キャスター」にも出演しているが撮影は終えており、打ち上げにも姿をみせていたという。「オールナイトニッポンX」への出演継続は不透明だが、事務所関係者は活動休止は否定しており、今後もオファーがあれば活動は続ける。
近年は「3年先までスケジュールが埋まっている」と関係者が語るなど順調に活動していただけに、調整が必要な未発表案件もあるとみられている。大河ドラマでは過去に撮影中に出演女優が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されて代役を立てた例もあり、今回も撮影前ながら同様の事態となった。週刊誌報道の影響は日増しに広がりをみせている。
◆永野芽郁(ながの・めい) 1999年(平11)9月24日生まれ、西東京市出身。09年映画「ハード・リベンジ、ミリー ブラッディ・バトル」で女優デビュー。18年NHK連続テレビ小説「半分、青い」ではヒロインを務める。21年映画「そして、バトンは渡された」で田中圭と共演。163センチ、血液型AB
<永野芽郁の「週刊文春」報道などの経過>
▼4月23日 週刊文春電子版で俳優田中圭(40)と韓国人俳優キム・ムジュン(26)との「二股不倫」が報道。所属事務所は「田中さん、キム・ムジュンさんは俳優としての先輩や仲間であり、交際等の事実はございません」と否定。
▼同29日 パーソナリティーを務めるニッポン放送「永野芽郁のオールナイトニッポンX」(月曜午前0時)で「誤解を招くような軽率な行動をしたこと、心から反省しています。今後はこのようなことが2度とないように、節度を持った行動をしていきます」と謝罪。
▼5月7日 週刊文春電子版で、田中とのLINEとされるやりとりが報道。所属事務所は再度否定。
▼同8日 JCB、サンスターが公式サイトから出演動画や画像を削除。
▼同13日 サントリー、モスバーガー、三菱重工が公式サイトから出演動画や画像、特設サイトを削除。
▼同15日 クラシエ、NTTコミュニケーションズが出演動画や画像を削除。
▼同16日 大泉洋(52)とのダブル主演映画「かくかくしかじか」初日舞台あいさつに出席。報道後初めて公の場に姿を見せ「このたびはお騒がせし、関係者にご迷惑をおかけして、すみません」と涙ながらに謝罪。P&Gの化粧品ブランド「SK-II」の公式サイトから画像が削除。CM起用の全社が取り下げに。