
元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子(50)は18日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。一連の女性トラブルをめぐり元タレントの中居正広氏(52)が代理人弁護士を通じ、フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビが設置した第三者委員会による調査報告書に対し、反論したことについて私見を口にした。
調査報告書は今年3月31日に公表されたが、中居氏側は5月12日、「中立性、公平性を欠いていると言わざるを得ない」などと反論する文書を公表。関連資料の開示請求、本調査報告書の問題の指摘および釈明の要求を通知した。
中居氏と女性の一連のトラブルについて、第三者委員会は「性暴力」があったと認定したが、中居氏側は送付した書面内で「性暴力という言葉から想起される暴力的・強制的な性行為の実態は確認されなかった」と反論。「性暴力」という表現について「普通の日本人にとっては肉体的強制力を行使した性行為として、凶暴な犯罪をイメージさせる言葉です」とした上で「WHOの広義な定義を何らの配慮もしないまま漫然と使用した」と指摘した。
番組では、1週間のニュースを振り返る中で、中居氏側の主張を取り上げた。第三者委員会の調査報告書に記された「性暴力」という言葉について、WHO(世界保健機関)の定義を引用し「強制力を用いたあらゆる性的な行為で、強制力とは、有形の力に限らない」「心理的な威圧、ゆすり、脅しが含まれ程度は問題にならない」と判断していたことを伝えた。
膳場は「このWHOの定義なんですけれども、2002年の報告書で定義がなされています。それから20年以上たつんですよね」と述べた上で「どうなんでしょう。日本社会の認識も、WHOの定義のように急速に変化しているように思うんですけれども…」と、コメントした。
中居氏側は、調査報告書に記された内容をめぐり「「中立性・公平性に欠け、一個人の名誉・社会的地位を著しく損ない、貴委員会設置の目的や委嘱事項から大きく逸脱したものとなっており、極めて大きな問題がある」と訴えている。