
7人組ヒップホップグループのXGが14日、東京ドームで初のワールドツアー「XG 1st WORLD TOUR“The first HOWL”」ファイナル公演を開催した。昨年5月から1年をかけて、世界18の国と地域の38都市で47公演を開催。グループ初の東京ドーム公演で、世界中のファンと共鳴し合う壮大な旅を締めくくった。
大歓声に迎えられ、日本のステージに帰ってきた。登場前からオオカミの鳴き声に似たALPHAZ(ファンの総称)の声に包まれ、7人が登場し巨大スクリーンに1人ずつ映し出されると割れんばかりの大歓声が沸き起こった。
「HESONOO&X-GENE」「SHINOBI」のダンスパフォーマンスで幕を開けると、「HOWLING」「GRL GVNG」などで力強いラップを響かせた。中盤ではデビュー前の楽曲「XG MOVE#1」を初パフォーマンスしたほか、「[XG TAPE#1]Chill Bill」「[XG VOX#1]Peaches」などデビュー前の曲でALPHAZを魅了した。
さらに人気曲「SHOOTING STAR」「WOKE UP」を披露したほか、この日リリースとなった新曲「MILLION PALACES」を初披露するなど、約2時間半で全23曲をパフォーマンスした。
先月開催された米最大音楽フェス「コーチェラ2025」では、最大規模の屋内ステージで迫力あるパフォーマンスを披露し、X(旧ツイッター)世界トレンド2位にランクインするなど、世界に名をとどろかせた。リーダーJURIN(22)は「デビュー前から毎年、いつかここに立つんだ、と目を輝かせて見ていた。夢がまた1つかなった」と振り返り、「まだまだXGこれからだぞ、と未来への決心や気合もさらに入った」と語っていた。凱旋(がいせん)ステージとなったこの日のステージでは、東京のファンにさらに成長した姿を見せた。
1年にわたるワールドツアーが幕を閉じ、客席から「THANK YOU 1st HOWL」という人文字が浮かび上がると、メンバーは目を潤ませた。HARVEY(22)は「私たちの歴史の1ページを残すことができてすごく幸せ。みなさんがたくさんの愛で包み込んでくださったように、このステージが終わるまでみなさんをたくさんの幸せで包み込みます」と感謝を込め、CHISA(23)は「今日という日の1分1秒がどの時間も忘れられない思い出になった。世界中のALPHAZのみなさんがいたから実現できると思えて、成し遂げたいと思えて、パワーがみなぎりました。本当にありがとうございました」と声を詰まらせた。
JURINは「初めての共鳴にふさわしい1年間のツアーでした。XGは宇宙に行くので、これからも最高の景色を見ましょう」とさらなる飛躍を誓い、最初のワールドツアーを締めくくった。【野見山拓樹】