
瀬戸朝香(48)戸田菜穂(51)が12日、都内で、映画「青春ゲシュタルト崩壊」(6月13日公開、鯨岡弘識監督)完成披露舞台あいさつに出席した。
同作はケータイ小説サイト「野いちご」で第5回野いちご大賞を受賞した丸井とまと氏による同名小説が原作。個性を押し殺しすぎて自分の顔が認識できなくなる「青年期失顔症」(劇中の架空の病気)になった少女が、新たな出会いを通して成長していく姿を描く青春物語。
元日向坂46渡邉美穂(25)IMP.佐藤新(24)のダブル主演で、「青年期失顔症」を発症する間宮朝葉を渡邉、同級生の朝比奈聖を映画初主演となる佐藤が担当。戸田は朝葉の母葉子、瀬戸は養護教諭の雨村叶乃を演じている。
青春物語にちなみ、青春時代のエピソードを聞かれた瀬戸は「遠い昔ですよね」と苦笑い。中学3年でスカウトされ卒業後に上京。そのまま芸能界入りいているため「学生時代はないけど、ドラマの撮影だったり、ロケでみんなと星を見たり、花火をしたりが青春だった」と振り返った。
瀬戸は保健室の先生に「優しく包んでくれるイメージが勝手にある」とし、「いつも強めなカチッとした役が多かったけど、今回は正反対。柔らかい感じだったので、それがうまく出ていたかなと心配はあるけど、それを意識して演じた」と話した。
劇中ではぶつかるシーンもあるが、「自分が思うままの感情を出せたと思う」という瀬戸に渡邉は「温かくて、いつでも飛び込んでおいでという姿が心強かったです」と感謝を述べた。
母役を演じた戸田は「渡邉さんが、魂の固まりにみたいにぶつけてくれたので、それを受け止めて感じるままに演じた」という。「若い人に見て欲しいけど、母親世代にも、子どもたちの苦しみを知ることができる映画になっていると思います」とし、「どんな事があっても受け止めてあげたいなと、私も思いました」と母としての感情も語った。