
お笑いタレント陣内智則(51)が11日までに更新されたYouTubeチャンネル「たっくーTVれいでぃお」にゲスト出演。ビートたけしがド迫力でガチギレしたシーンを間近で目撃した衝撃体験を振り返った。
3日に更新された今回の動画では「今だったら考えられない芸能界の出来事」などのテーマでトーク。陣内は「僕が目撃した凄い話」としてたけしがテレビ番組の収録の際、出演者に対しド迫力で詰め寄ったエピソードを明かした。
陣内は「これはすごかったよ。7~8年前かな。『TVタックル』っていう番組で、プロインタビュアーの吉田豪氏がゲストで、アイドルや地下アイドルの何かを取材したことを発表するような回だった。(スタジオで)みんな“たけしさん遅いな”って思いながら、談笑しながら俺も吉田さんと挨拶したり、たわいもない話をしてたら、たけしさんが(スタジオに)ばーっと来て、吉田豪さんにいきなり“お前が吉田豪か? この野郎! お前が書いたんだろ、この野郎! お前、よく来たなこの野郎! この野郎お前!”とこんな感じで(顔を相手に近づけ詰め寄った)」と突然の事態が起きたことを振り返った。
そして陣内は「おれも“えっ?”って、吉田さんも“えっ? えっ?”ってなって。(たけしは)“この野郎、お前が書いたんだろ。この野郎! よく来たな? オイラの番組に、この野郎!”と、ちょっと言えないような(危険な)言葉も言ってる。ほんと(映画の)『アウトレイジ』です。まさに。でも吉田豪さんは“え? 違います、違います”って言うて…。何言ってはるのかな、ってよく聞くと(たけしは)“お前が書いたんだろ? この野郎! おめえ、あんなこと書いてよくオイラの前に現れたなこの野郎!”と(言っていた)。あ、(吉田氏が)なんか書いたんやな、と思って。“お前あんなことよく書いてくれたな、この野郎!”って言うてるの。でも吉田豪さんは“違います、違います”って。でもこれがね、数分続くんですよ。で、もう止めれないです。キレてはる。スタッフの人も誰も止められない。あの映画のままやと思ってください。あれのもっとすごいバージョン。でも吉田豪さんは一貫して“違います”と。(たけしは)“お前帰れ、この野郎!おれの番組来るんじゃねーよ!”と。でも吉田さんは“違います”と」と詳細に当時の緊迫した様子を続けた。
結局、たけしが「本当に違うのか? この野郎」となったあたりで(番組スタッフから)「で、収録始めまーす」と声がかかり、陣内は「え? 始めんの?」と思ったという。シーンとした妙な雰囲気の中収録が始まったが、途中、たけしのスタッフとみられる人が手で何らかのサインをたけしに送ったという。そしてそれにたけしが何度かうなづいた後、状況が一変したという。
陣内は「たけしさんが立って、吉田さんに“あんちゃん、悪かったな。あんたじゃなかったみたいだ。本当に申し訳ございません。本当にすみませんでした”って頭を下げたんです。同じ“吉田”っていう名前のライターがたけしさんの悪口を(メディアに)書いたようで、“吉田姓”が一緒で“お前が書いたんだろ”ってなって(たけしが吉田豪氏が書いたと勘違いして)。“違う”って分かった時に、たけしさんが深く頭下げて“申し訳ありません”と。で、吉田さんも“良かったです。僕じゃなくて”(と応じた)。(たけしは)“申し訳ないね、おいらの勘違いでさ”と。何が凄いって、(たけしが)深々と頭を下げる。(陣内ら出演者にも)“おいらの勘違いで本当申し訳なかった”って」とたけしが自身の誤解に気づき、すぐ、吉田豪氏にきっぱりと頭を下げ謝罪し、共演者らにも1人1人きっちり謝ったことを回想した。
その後、番組収録は一転いい雰囲気になったといい「そっからたけしさんがギャップがあるから面白くなるのよね。たけしさんが何か言うごとにみんなバーンとうける。こっちも“さっきまでキレてましたやん!”みたいなことも言えるわけよ。あのたけしさんを見たことがなかったし、ほんまに“凄み”ってこういうことなんやと。“凄み”の凄さと“違かった”と分かった時の“本当に申し訳ない”っていう…そしてそこからの切り替え。そして俺をつっこめるようにしてくれる、そして俺にも“ホント悪かったな”って言ってくれるという凄さ、“良いもの見れたな”みたいな。こういう人が天下取る凄みなんやなって。より“すげえ”って思った」と興奮気味に思い出していた。