
俳優の吉田晴登(24)が、テレビ東京系「ウルトラマンオメガ」(7月5日午前9時スタート)で、主人公ソラト(近藤頌利)とバディを組む地球人・ホシミコウセイ役で出演することが7日、分かった。4月下旬に放送された日本テレビ系「なんで私が神説教」第3話で“ママ活”に葛藤する高校生を演じ、高い演技力でインパクトを残したばかり。その技量を次は国民的人気シリーズで発揮する。
コウセイ役はオーディションで勝ち取った。ヒーローモノへの出演は長年の憧れで、スタントチームに混ざってアクションの練習を重ねていたほどの情熱。募集年齢の上限も厳しくなる中「最後のチャンスだと思って」挑んだオーディションだっただけに、出演決定の一報には涙が止まらなかったという。「歴史あるウルトラマンシリーズの看板を背負っていくというプレッシャーも同時にあって、気持ちが引き締まりました」と喜びもひとしおだ。
合否は事務所の社長からのサプライズで伝えられた。別作品のオーディションの読み合わせと思い込み台本を読んでいたところ、目に飛び込んできたのは「『ホシミ コウセイ役で決まりました』」の文字。「粋なドッキリを仕掛けられて。今まで積み重ねてきたことが少し報われたような気がして、涙が止まらなかったです」と感無量だ。
演じるコウセイは、自分の将来を模索しながら日々を過ごす平凡な青年。記憶を失った宇宙人・オメガ(=ソラト)との遭遇を機に、振り回されながらも持ち前の優しさでサポートし関係性を築いていく。後に、オメガに味方する怪獣「メテオカイジュウ」を操る能力を手に入れ、共に戦う中で「宇宙人と地球人」のバディを結成。2人は「ウルトラマンがなぜ地球を守るのか?」という問いに迫っていく。
特技のアクションの腕前を披露するシーンも多い。「腕前はまだまだです」と謙遜するが、一時はほぼ毎日のように特訓を組んでいたほど。「怪獣との戦いの中で、攻撃を受けるリアクションがあったり、経験が生きたシーンがいっぱいあるので、ぜひそこにも注目してご覧いただきたいです」と強くアピールした。
コウセイは「視聴者の皆さんに親近感を持ってもらいやすいキャラクター」という。出会いや学びを通じて成長していく姿には自身と重なるものもある。「僕自身も今の事務所に所属して環境がガラッと変わり、仕事で携わる方々も増えて、期待にしっかりと応えなくてはいけないという意味で、気持ちの変化につながった部分が本当に重なりました」と共感。等身大の姿をカメラに焼き付けた。
作品のテーマの1つはウルトラマンがなぜ地球を守るのか? 「壮大な問いを作品を通して、皆さんにも考えていただければと思って取り組んできました。そのメッセージを世界に届けることを意識して作品づくりしたので、世界中の皆さんにこの作品のすばらしさをお届けしたいです!」。
「オメガ」は地上波放送を皮切りに、世界でも同時期に放送、配信される。海外映画に魅せられ役者を志した吉田の夢は「世界に打って出るような作品を背負えるだけの芯の強い役者」。まずは、その1歩を踏み出した。
◆ウルトラマンオメガ 記憶を失った宇宙人・オメガ(=ソラト)とコウセイが共に戦う中で「宇宙人と地球人」のバディを結成。コウセイはオメガに味方する怪獣「メテオカイジュウ」を操る能力を手に入れ、2人は「ウルトラマンがなぜ地球を守るのか?」という問いに迫っていく。
◆吉田晴登(よしだ・はると)2000年(平12)12月15日、東京都生まれ。子役としても活動し、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や映画「蜩ノ記」などに出演。ほか出演作に、放送中の日本テレビ系「なんで私が神説教」や映画「6人ぼっち」(2日公開)など。憧れの俳優は山﨑賢人、坂東龍汰。特技は乗馬(ライセンス3級)や殺陣。趣味は将棋など。178センチ。