
歌手加藤登紀子(81)が4日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。前日の憲法記念日に石破茂首相が改憲派の集会に寄せたビデオメッセージで「緊急事態対応、自衛隊の明記を最優先に取り組みたい」「果断に見直し、主権者である国民の判断に委ねることが必要だ」などと改憲に意欲を見せたニュースを受け「世界平和のカギは日本。石破さんも理解してほしいし、軽はずみに改憲したほうがいいねという考えは、若い人たちもじっくり考えて。重大な問題ですよ」と訴えた。
膳場貴子キャスターから「施行から78年。今年は戦後80年。憲法に対する思いを加藤さんに」と振られた加藤は「私はずっと、戦後を見てきた世代。本当にこの憲法を守り抜いた80年、今の現状、本当によかったと思っている。守り抜けたのは日本の宝だと思っている」と、第2次世界大戦後、戦争をしてこなかった状況を評価した。
石破氏は自衛隊の明記に言及しているが、加藤は「日本が健全な意味でね、自衛隊の改憲しなくても存続できているわけですよ。その現状を見るべきだし、あらゆる国家間の紛争を武力によって解決しないう切り札を持っている国、日本は本当に貴重な国」と指摘。「国家間の紛争を武力によって解決しないという切り札を持っている国、日本は本当に貴重な国。世界全体を平和な世界にしていくためのカギを持っているのは日本なんです」と語り「そのことを、自民党の人たち、石破さんにも理解してほしいし、軽はずみに改憲したほうがいいねっていう考えは若い人たちも、じっくり考えて、重大な問題ですよということをお伝えしたいと思います」と呼びかけた。