
京都・南座「歌舞伎鑑賞教室」(5月15~24日)の取材会が22日、京都市内で行われ、歌舞伎俳優片岡千壽(43)、上村吉太朗(24)と落語家桂團治郎(36)が出席した。
ユーモアあふれる解説とともに歌舞伎の演目を楽しめる人気の公演。大阪・関西万博が開催され関西に国際的な注目が集まる中、京都府内の日本語学校に通う1000人以上の留学生も観劇を予定している。
「獅子物」で主演を勤め、初めて毛振りを披露する千壽は「赤獅子と白獅子が舞台で舞う姿は、日本のお客さまはもとより、海外のお客さまでもその美しさをご堪能いただけるかと思います。上方歌舞伎の仲間である吉太朗君と華麗な舞台に仕上げたい」と意気込んだ。
4年連続で「歌舞伎鑑賞教室」に出演する吉太朗は「師匠である上村吉弥が紡いできた非常に思い入れのある公演。解説では、お客さまに舞台へ上がっていただく機会もございますので、歌舞伎そのものを実際にご体験いただければ」と話した。
團治郎は「お客さまと同じ目線に立った解説を心がけ、堅苦しい印象を持たれがちな伝統芸能をエンターテインメントとしてより身近に感じていただけるよう努めたいと思います。歌舞伎と落語のコラボレーション、ご期待ください」と抱負を語った。