
世界的ファンションデザイナーのコシノジュンコ氏(85)と女優鈴木砂羽(52)が26日、大阪市の南海難波駅で南海電鉄創業140周年イベントに出席した。
ジュンコ氏は、140周年を迎える同社の新制服とロゴのデザインを担当。制服のデザイン変更は1993年以来32年ぶりで、4月1日から着用となる。
ジュンコ氏は「スピードと安全」という2つを並立させる鉄道会社に、自身のコンセプト“対極”を盛り込んだユニホームをデザイン。「動きやすさは基本。スマートに見えることも大切。楽しく仕事ができることがお客さまにも伝わるような、毎日見てて飽きないことが大切」とした。
南海電鉄沿線の大阪・岸和田市出身とあって「こうやって一緒にお仕事させていただくことができて、岸和田に生まれてよかった」と誇らしげに語った。
一方、鈴木は映画「ゴッドマザー コシノアヤコの生涯」(5月23日公開、曽根剛監督)でジュンコ氏を演じることもあって、同駅の一日駅長を務め、関西空港行きの特急ラピートの出発式を行った。
昨秋、ジュンコ氏に岸和田のだんじり祭りに招待され、帰りにラピートに乗車したそうで「お顔もモダンでシャープ。でも、横の面は丸窓になっていて、どこかノスタルジーで懐かしい。乗るときにワクワクする電車で楽しく乗れました」と明かした。
映画でジュンコ氏を演じるにあたって、ジュンコ氏を知る人物から「ジュンコは歯見せたらアカンのよ」とアドバイスを受けており、「歯を見せて笑わないように、しっかり口を真一文字に結ぶのをどこでも心がけました。あと、ジュンコ先生のエネルギーを出すために、自信たっぷりに演じました」
ジュンコ氏から「なにしろね、性格がそっくり。演じなくてもそのままで大丈夫」と太鼓判を押されると、「そうなのかなあ…。こ、光栄です」と笑っていた。