
俳優片岡鶴太郎(70)が22日、TBS系「人生最高レストラン」(土曜午後11時30分)に出演。持ちネタである「マッチ」こと近藤真彦のものまねの誕生について明かした。
鶴太郎は26~27歳ぐらいで「売れたな、テレビに出させていただいたなって思った」という。売れたのが早かったのは当時の人気お笑い番組、フジテレビ系「オレたちひょうきん族」があったからという。
漫才コンビを集めて番組をやろうと、土曜の午後8時台は当時、ザ・ドリフターズがレギュラーのTBS系「8時だョ!全員集合」がモンスター番組で、その裏番組は何をやっても当たらず。漫才ブームの余波で3カ月だけ番組をやることになり、やるからには「勝てないけど爪痕だけ残そう」と、グループでやってるドリフの構築された笑いに対し、「チームじゃなくて、漫才なんだけど全部バラそう」と、バラしたことにより、ピン芸人だった明石家さんま、山田邦子、鶴太郎らが「ひょうきん族」に出られたという。
「コントはさんまさんとたけしさんがやる。歌番組はTBS系『ザ・ベストテン』がトップだから、だったら『ひょうきんベストテン』でパロディーをやろうって言って、当時人気出てきた、たのきんトリオのマッチ。『鶴ちゃん、マッチやれ!』」となったと明かした。
もともとマッチのものまねはやっておらず、ディレクターから「これ覚えて」と近藤のシングル曲のテープを渡され、3日間で歌だけ覚え何となく感じをつかみ、「マッチは元気だから元気よくスタジオで暴れてくれ。暴れてそして、大木があるから、そこにぶら下がって大木の下敷きになって」などと言われたことを明かすと、「何ちゅう台本ですか」とツッコミが入った。
すると、その1週だけ、1回だけの予定でやったところ、放送したら反響があり「鶴ちゃんまたやろう」と、「それで続いて、10年続いちゃった…」とマッチのものまねの歴史について振り返り、スタジオでは「ヒェ~」と驚きの声が上がった。