
木村拓哉(52)が、23日までにインスタグラムを更新。倍賞千恵子(83)と山田洋次監督(93)との3ショットを公開し「未だ撮影は続くのですが、ひと足お先にクランクアップさせていただきました!」と、映画「TOKYOタクシー」(11月21日公開)の、自身の撮影が終了したことを報告した。
「TOKYOタクシー」は、1月23日に都内で開催された松竹創業130周年記念ラインナップ発表会で発表された。24年に日本アカデミー賞外国作品賞を受賞した、22年のフランス映画「パリタクシー」(クリスチャン・カリオン監督)が原作で、さえない日々を送る個人タクシー運転手と、偶然に乗せた人生の終活に向かうマダムとの出会いを描く。木村は個人タクシー運転手の宇佐美浩二、倍賞は高野すみれを演じる。すみれは85歳で、浩二のタクシーに乗って東京の柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで向かう中で、寄り道を依頼し、次第に心を許して自らの壮絶な過去を語る。
木村にとって、山田組への参加は2006年(平18)の主演映画「武士の一分」以来19年ぶり。倍賞との共演は、2004年(平16)のスタジオジブリのアニメ映画「ハウルの動く城」以来21年ぶりで、実写での共演は初めて。撮影は2月に始まり、4月まで東京近郊で行われる予定。木村は「山田監督、キャスト、スタッフの皆さん。全てのカットを最後までどうぞ宜しくお願い致します! 本当にありがとうございましたぁ~!」と、作品への期待と感謝をつづった。
木村は1月の会見の席上で「宇佐美浩二いう立派な役をいただいた。監督が魅力的とおっしゃった顔を、良い形で投影できれば」と意気込みを示した。個人タクシーの運転手の役は「今まで経験したことがないですし」と言い「劇中に出てくる車両に乗り込んだ関係性…今から撮影に入るという状況になった時、外に出た時に休憩中、タクシーの運転手の皆さんに意識がいくようになった」と、タクシーの観察から、自然と役作りが始まったと明かした。そして「宇佐美が抱える思い(倍賞が演じる)すみれさんと出会って気付ける部分、共演者の方たちと1つ1つ、積み重ねていきたい」と語っていた。