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野口健氏、日米安保めぐるトランプ政権の姿勢に「日本政府も国民も腹をくくるべきでは」


アルピニストの野口健氏が、X(旧ツイッター)において日米安全保障条約に対する考えを述べ、トランプ大統領の政策への違和感を示した。野口氏は、トランプ政権が在日米軍の強化計画中止を検討しているとの報道に言及し、外交や安全保障についてのトランプ氏の姿勢に批判的見解を示した。また、日米安保体制に対する歴史認識の薄さについても指摘し、「吉田元首相や岸元総理とのやりとりを理解すべき」と訴えた。そして、日本が安全保障問題に関して他国に頼りきらず、独立した体制を築く必要性を強調。「日本にとって米軍が国内から出ていくのは大変な事態だが、チャンスと捉えるべき」と述べた。

野口健氏(2024年11月撮影)

アルピニストの野口健氏(51)が21日までにX(旧ツイッター)を更新。日米安全保障条約への不満を示すトランプ米大統領への思いをつづった。

野口氏は、トランプ政権が在日米軍の強化計画中止を検討しているとの報道記事に言及。「外交や安全保障に関しても思いつきで話しているような印象」と切り出し、「日米安保体制について不満があるのならば『日本国内から米軍を引き上げてみたら如何ですか』とアメリカ政府に提案したい」とした。

在日米軍に関するトランプ政権の姿勢に「日本のためというよりもむしろアメリカの国益の為に日本国内に米軍基地をおいていたのでしょうに。トランプ大統領が日米安保に対し『誰がこんなアンフェアな事を決めたんだ』と。その程度の歴史認識であったのかと呆れ果てた」とチクリ。

「吉田元首相や岸元総理とアメリカ政府との間でどのようなやり取りがあったのか、まずはお調べ頂けばご理解できるのではないかと。両国が積み重ねてきた結果が今。その積み重ねを深くご理解頂きたい」と訴えつつ、「トランプ大統領にはちゃんと本人に物申せるブレインがいるのだろうか」と懸念を示した。

続けて「いずれにせよ、日本にとっても米軍が国内から出ていく事は一大事である。でも、チャンスと捉えるべき」と私見を述べ、「よちよち歩きを良しとしてきた戦後80年。むしろその方が都合が良かったのでしょうが、しかし、国家の根源である安全保障をいつまでも他国に頼り切っていては国の体を成していない」と指摘。「日本政府も国民も腹をくくるべきではないだろうか」とつづった。

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