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原田悠里がディナーショー 43年目も1曲入魂「鈍行列車ですが感謝を込めて歌います」


演歌歌手原田悠里(70)が東京・目黒のホテル雅叙園で16回目のディナーショーを開催。伝統芸能「御陣乗太鼓」の演奏で幕を開け、美空ひばりさんの「太鼓」を始め、「木曽路の女」「安曇野」などを披露。また、新曲「春待酒」を紹介し、「この歌は自身を励ます曲だ」と語った。43年目を迎える歌手人生を支えるのはファンの応援であり、「歳の壁を乗り越え、1歩ずつ歌の道を歩み続ける」と決意を新たにした。

ホテル雅叙園東京でディナーショーを行った原田悠里

演歌歌手原田悠里(70)が20日、東京・目黒区のホテル雅叙園東京でディナーショーを行った。09年にスタートし、毎年のように開催している16回目の恒例行事だ。

オープニングでは石川県輪島市に伝わる伝統芸能「御陣乗太鼓」の勇ましい演奏に乗って登場。美空ひばりさんのカバー曲「太鼓」を一層情熱的にした“悠里バージョン”のサウンドで熱唱した。

旅情演歌で知られる原田らしく、その後は吉幾三のヒット曲「雪国」や八代亜紀さんの代表曲「舟唄」などを続けた。そしてミリオンヒット曲「木曽路の女」や「安曇野」へとつなげた。「天草の女」を歌唱する際は「故郷の天草の歌です。子どものころ、美空ひばりさんの歌を聞く度に元気づけられました。歌っていいな。私も歌手になりたいなと思いましたが、1人娘なので父は大反対。小学校で音楽教師の道を2年歩みました。そして北島三郎先生と出会ったのです。他の人と比べると遅い遅い鈍行列車ですが感謝を込めて歌います」と心を込めて言葉をつなげた。

新曲「春待酒」を披露する時は「すてきな歌ができました。世の中、いろんなことがありますが、私自身がこの歌に一番励まされて力をもらっています。皆さんもカラオケで歌ってください」と紹介。23年春に北島音楽事務所から独立した後の最初の曲「中山道」の時は「歌詞にあるように『1歩 また1歩』と歩んでいきます」と誓った。

最後のあいさつでは「歌手にしていただいた40年を越えることができたのも、応援をしてくださる皆さんのおかげ。最近は世間では『100何万円の壁』と言われますが、私には年齢の壁が大変。でも、この壁を乗り越えて歌の道を歩み続けます。大谷翔平選手みたいに肝心なときにホームランを打ってみたいが、私は凡人なので1歩1歩歩み続けます。これからも歌い続けます」。演歌からオペラまで歌いこなす幅広さは健在。43年目も1曲入魂でファンとともに歩み続ける。

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