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“最も使いたい俳優”渋川清彦7年ぶり映画単独主演「中山教頭の人生テスト」で教員の実情巧みに


俳優・渋川清彦が7年ぶりに単独主演する映画『中山教頭の人生テスト』で初めて教頭役を演じることが発表されました。この映画で渋川は、30年の教員歴を持つ教頭・中山晴彦役として、校務と家庭生活のバランスを取りながら奮闘します。妻を亡くし一人で娘を育て、校長昇進を目指す彼は、ある学級でのトラブルを解決するため久しぶりに教師として生徒と向き合うことになります。作品はエンターテインメント性を保ちながら、教育現場の多忙な実態と教師の内面を描いています。渋川は監督の手掛ける強烈な台詞を通じて社会に訴えかけ、「心は自由」とリアルな教育の姿を演じ切る決意を語っています。

7年ぶりに映画に単独主演する「中山教頭の人生テスト」で初めて教頭を演じる渋川清彦(C)2025映画『中山教頭の人生テスト』製作委員会

渋川清彦(50)が「中山教頭の人生テスト」(佐向大監督、6月20日公開)で7年ぶりに映画に単独主演することが20日、分かった。劇中では山梨県のとある小学校の教頭を演じる。23年のTBS系ドラマ「下剋上球児」で小学校教師、濱口竜介監督の21年の映画「偶然と想像」で大学教授を演じたが教頭役は初めて。

こわもてのワルから憎めないダメ男まで多彩な役どころを演じ“最も使いたい俳優”と言われる渋川が、50代に入り新たな役に挑む。演じた中山晴彦は、教員生活30年を迎えた教頭だ。校長の補佐、教員の取りまとめなど膨大な校務を無難にこなしつつ、4年前に妻に先立たれ、中学2年の娘を男手一つで育てる。

娘との生活のため、時間のやりくりができるよう校長昇進を目指すも、受験勉強が進まない中、生徒と教師の間でトラブルが発生した5年1組の臨時担任まで務める羽目に…。久しぶりに教壇に立ち、生徒と向き合い、熱血教師だった自分を思い起こし、気付きを積み重ねる姿を描く。エンターテインメントながら、教員の多忙な実情、教育現場の問題も織り交ぜた人間物語を、表情の微妙なさじ加減で巧みに演じた。

渋川は「先生や大人がこうしなさいって言うことは全部まちがってる」というセリフを踏まえ「強烈なセリフがあらわす佐向監督の想いというかまなざし。中山晴彦として言えたような気もしてます」と振り返った。教壇から生徒に向けたロングトークは見どころだ。「なにが本当かうそかよくわからない情報の多い現代。流されず流れてゆく。心は自由だ。多くの人に届いてほしい」と力説した。

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