
社会学者の古市憲寿氏(40)が14日、X(旧ツイッター)を更新。石破茂首相が今月3日に首相公邸で開いた自民党衆院1期生との会食前に、首相側が「手土産」として1人10万円の商品券を配っていた問題が表面化したことについて、改めて長文で言及した。
古内氏は「石破首相の『商品券10万円』が気持ち悪いのは、法律的にどうこうというよりも、まだ永田町の論理に染まっていない新人議員たちに、『政治ってこういうものだから』と嫌な慣習を押し付けようとしていること」と記述。「政治とカネの問題がこれだけ取り沙汰され、石破さん自身も裏金議員に厳しい態度でのぞんだにもかかわらず、いざ当選するとお土産に商品券という昭和みたいなやり方で新人議員を古い世界に巻き込もうとする。『表では色々ときれいなことを言っているけど、実際は政治ってこういう世界だから』というメッセージのようで嫌だよね」とした。
そして「しかも懇談会の夕方に各議員の事務所に届けたんでしょ。直接渡すならその場で断れるけれど、本人が不在のタイミングを狙って『お土産』を送るというやり方も嫌らしい。爆弾を投げつけるようなもの。どうしても食べて欲しい地元のらっきょうとかとうふちくわがあって、あまりにも重いから送っておきましたとかならわかるけど、商品券、軽いじゃん。新人議員に対して『お土産』を返しにくくするやり口に思えてならない」とつづった。
さらに「ただ、本当の昭和時代なら、10万円じゃなくて、100万円や1000万円だったかも知れないから、10万円の商品券で感謝されると思っているのだとしたら、それはそれで貧乏くさい。石破さんは書店振興にも関心があったはずだから、せめて図書カードとかにして欲しかった(それでも返すべきだと思うけど)」とした。
この投稿に対し「全て同感」「やっぱりでがっかりです」「ごもっともだと思います」「ど正論です」などとさまざまな声が寄せられている。
古市氏は13日夜にもXでこの件に言及。「みんなが困ってる時代に、10万円分の商品券をお土産とか時代錯誤すぎる。馬鹿だね」などと書いていた。