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52歳女優の父家系は2代続けて画家 祖父は油彩画で内閣総理大臣賞、NHKにも出演の過去


女優鈴木砂羽がNHKの番組「ファミリーヒストリー」に出演し、画家だった祖父鈴木貞夫の人生に迫った。太平洋戦争中、貞夫は戦艦に乗っていたが魚雷攻撃を受け海に投げ出され、絵を描くために懸命に泳いで命を救った経験があった。鈴木は、祖父の情熱やバイタリティに感銘を受け、彼の生き様を称賛した。また、祖父の外見が父親に似ていることに驚いた様子だった。番組を通じて、鈴木は家族の歴史を深く知る機会となった。

東京・渋谷にあるNHK放送センター(2014年2月撮影)

女優鈴木砂羽(52)が12日放送のNHK総合「ファミリーヒストリー」(午後7時57分)に出演。自身のルーツに迫った。

両親は画家で、父は西条俊生の名で活動する静岡浜松市在住の画家、鈴木俊さん。祖父も画家の鈴木貞夫さんで、油彩画で内閣総理大臣賞を受賞している。生涯で書き続けてたモチーフは「砂丘」。砂丘画家とも呼ばれていたという。貞夫さんはNHKの番組にも出演しており、当時のVTRが公開された。

太平洋戦争中、貞夫さんは戦艦に搭乗。1943年には戦艦に魚雷が命中し、海に投げ出された。その状況を聞かされて育った父の俊さんは「何人かは木の破片につかまって泳いでいた。ところが泳いでいると、1人2人って段々潜っていってしまう。力尽きてしまう。泳ぐのに。オヤジは頑張って、陸まで泳いだ。泳いで4キロ。冷たい水の中」と当時を語った。絵を描きたい一心で泳いだという。

終戦後、貞夫さんは画家としての活動を継続。電車内で偶然出会った女性に一目ぼれし、のちに結婚。砂羽にとって祖母にあたる伏原郁子さんだった。

VTRを見終えた砂羽は「おじいちゃんの姿を久しぶりに見た」と切り出した。そして「ずっと自分のロマンチシズムを表現していく人間になっていくんだって。戦争の中でも意思を貫いてたんじゃないかなと」と語った。

さらに「これを書かないと死ねないと思って、4キロの冷たい水を泳いだのかな。情熱というか、バイタリティーがすごいと思った」とコメント。「すごい思ったけど、父に顔がめっちゃ似てるな」と言って、笑った。

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