
2011年(平23)3月11日に起きた東日本大震災による遺児らを支援するチャリティーコンサート「第12回 全音楽界による音楽会」が11日、東京・赤坂のサントリーホールで2000人を集めて開かれた。林芳正官房長官(64)池畑慎之介(72)小林幸子(71)松本伊代(59)神野美伽(59)氷川きよし(47)ら22組が出演した。
「3・11塾」代表理事の作曲家三枝成彰氏(82)は「皆さんに14年間、タダで出ていただいている。本当に申し訳ない。ノーギャラで、会場のサントリーホールもタダ。お金は全て寄付させていただいています。震災でお父さん、お母さんが亡くなった方に対して、文科省ができない塾の費用などをサポートさせていただいています。今まで250名くらいが大学に入りました。本当に皆さまのおかげ」と話した。
作詞家の湯川れい子氏(89)は「クラシック、ジャズ、演歌、歌謡界、全音楽会で支えます」。ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏(85)も「14年前の今日、テレビを見て、これは何かをしなきゃと思って、三枝さんに相談して3600万円が集まりました。ずっと続いているのがすごい。これから100年続けたい」と話した。
池畑と松本は、それぞれデビュー曲を歌った。69年のデビュー曲「夜と朝のあいだに」を歌った池畑は開演前の取材で「今回初めて呼んでいただいた。少しでも協力できたら。おかげさまでアイドルっぽい曲じゃないのでね、今年73歳になります」と笑った。
81年の「センチメンタル・ジャーニー」を歌った松本は「初めてですが、私でよかったら。デビュー曲は湯川れい子さんのすてきな曲。オーケストラで歌うのが楽しみ」と笑顔。「伊代はまだ、16だ~から~」という歌詞から「16歳になった気持ちで歌いますか」と聞かれると「はい、フリも完璧に」と答えた。
小林は「1回目から出演させてもらって、確か5回目。社会貢献のすばらしいコンサートに、少しでもお役に立てたら。3月11日に大変なことが起きたことを忘れないようにコンサートをやっていく。皆に分かってもらって、喜んでもらえたら」。神野は「私は3回目。私が歌うことで何かお役に立てるのであれば」と話した。