
元宝塚歌劇団月組トップ真琴つばさ、同宙組トップ姿月あさとが5日、大阪・夢洲の大阪・関西万博会場で、EXPO2025「未来へのOne Step!~世界を結ぶ愛の歌声~」(4月29~5月1=大阪・関西万博EXPOホール「シャインハット」)の取材会に出席した。
宝塚歌劇団の歴史を紡いできたOGたちが、シャンソンやジャズの名曲からミュージカル「ME AND MY GIRL」「エリザベート」の代表曲まで幅広い楽曲をつづりながら、華やかなレビュー仕立てで万博に縁のある国々を巡る。第1部では「タカラヅカEXPO’70」で初舞台を踏んだ麻実れいが55年の軌跡をたどる語り部として登場し、1幕ノンストップのショーを上演する。
万博開会式会場で、公演のステージでもあるシャインハットを訪れた真琴は「まだ足を踏み入れている方が少ない中、1歩踏み出したことがうれしい。ホールには行ったときに、東京のこけら落とし公演のときの気持ち思いだした」とすがすがしい表情を浮かべ、「海外公演に臨むような気持ち。宝塚らしさに興味を持っていただき、宝塚歌劇の扉になったら良いな」。
姿月は壁がまっ白な会場に「ビックリした。プロジェクションマッピングとか映像を使う計画をされる設計とのことなので、360度にそれが映るのはとても楽しみ」と笑顔を見せた。
出演者には麻実、真琴、姿月以外にも剣幸、安寿ミラ、一路真輝ら豪華OGの名前がずらりと並ぶ。
真琴は「いつもとご一緒する感覚が違う。私は麻実さんの舞台を見て、麻実さんがいたから宝塚に入ったようなもの」といい、姿月も「私も初めて見た宝塚は麻実れいさんでした」。
それだけに、真琴は「今回は大谷翔平選手の言葉を借りて、『あこがれる気持ちはやめましょう』」と笑い、姿月も「見てしまいますもんね」と同調した。
そんな姿月は1970年3月14日生まれ。くしくも、大阪万博の開幕式が行われた当日で、出身地も大阪市。「私、“万博の子”なんですよ。その万博の子が今回、また大阪で開催される万博でステージに立たせていただくことは、家族ともども記念になることなんです」と胸を張り、「大阪ってエスカレーター右に立つじゃないですか。あれって万博の時から…らしいですね」と、“万博の子”らしく、うんちくも披露していた。
劇場公演は東京(5月17~20日、東京国際フォーラム)、大阪(同25~27日=梅田芸術劇場)でも行われる。