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ミュージシャンGACKT(51)が26日、X(旧ツイッター)を更新。米トランブ大統領をめぐる投稿の真意について約900文字の長文で言及した。
トランプ氏は20日、自身のXで、ロシアからの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領について「ゼレンスキーがアメリカ合衆国を説得し、3500億ドルを費やして、勝てない戦争、始める必要のなかった戦争に突入させたのだ」と主張した上で、「我々はロシアとの戦争を終わらせるための交渉に成功している。バイデンはやろうとしなかったし、ヨーロッパは平和をもたらすことに失敗した。私はウクライナを愛しているが、ゼレンスキーはひどい仕事をし、彼の国は粉々になり、何百万人もの人々が不必要に死んだ」などと前大統領らと並べて批判した。
GACKTはこの投稿を引用し、「トランプ大統領の姿勢は白黒はっきりしてきて、一貫性があって気持ちが良い」「戦争は必要ない。ボクも心から同感だ」「善悪を曖昧にすることは、短期的にはバランスを取っているような見えるかもしれないが、利己的な人間に付け入る隙を与え、結果的にリスクが大きくなる。そして問題の解決は先延ばしされる。トランプのような白黒つけるスタイルは、対立を生みやすいというデメリットもある。が、常に主張が明確で信頼ができる」などと投稿。賛否さまざまな反応があった。
GACKTは「ボクがニュースを全部読まずに発言していると思うか? もちろん、すべて読んだ上で発言している。このツイートを批判している人には真意が届いていない様だから、噛み砕いて説明する」と書き出した。
「まず、ボクはトランプの支持者じゃない。支持しているのは、行動力を示せるリーダーという点だ。古くなったシステムや既得権益を壊すには、これくらいの行動を示すのが必要だってこと。 そんな人が日本にいるか?アナタの国には存在するのか? ただ、それを問うているだけだ」と投げかけた。
そして「トランプ大統領のやることすべてが正しいとは思っていない。疑問を持つ人も多いだろう。だが、国のリーダーなら、少々強引な行動力を示さなければ、マジで国も世界も変わらない」とした上で「今の日本は決して楽観できる状況じゃない。政治もメディアも、このままでは何も変わらない。このままじゃ、マジで終わる」とつづった。
さらに「この国がこれからも何も変わらず今のままでいいと思うのならそれでいい。ボクはそうは思っていない。だから発言している。心から願っているわけさ。日本にそんなリーダーが現れて欲しいって。『誰がトップになっても変わらないじゃん!』って思われちゃダメなんだよ。『この人ならやってくれる!』って思わせて欲しいんだ」と訴えた。
続けて「過激な変革には必ず賛否が生まれる。凄まじいバッシングもある。それでも『このままじゃダメだ!』と本気で行動する人を本当は望んでいるんじゃないのか?」とした上で「 政治に興味のない人は昔からいる。だが、今の日本はそんな状況が許されないほど、ギリギリの崖っぷちに立たされている。ボクらの世代に残された人生はたかが知れている。だが、これからの若者や子供たちは、膨大な負担を背負って生きていくことになる」と記述。
「『この国に生まれてよかった』と言える未来をつくるのは、ボクたち大人の責任。最高の状態にするのは難しくても、せめて『行動した』と言える形で次の世代にバトンを渡す義務が大人にはある。ボクの発言を否定して、この国が良くなるならいくら批判してくれても構わない。だが、ボクのような小物を否定したところで、何も変わらない」とつづり、最後に「石破さん、色々なしがらみがあるのは分かります。でも、今、アナタがリーダーなんです。マジで頑張ってくださいよ!」と締めくくった。