
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が、20日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。ホテル雅叙園東京(目黒区)が結婚式を予定していた約180組のカップルにキャンセル連絡をしたことについて私見を述べた。
番組では、今年1月にカナダの投資会社が雅叙園の所有権の一部を取得し、10、11月に結婚式を行うカップルがキャンセル連絡を受けた声を紹介。雅叙園側が9月に前倒しの場合に会場料などを無料とする提案をしたことや、キャンセルの場合に迷惑料10万円を支払うことを伝えたことも報じた。
玉川氏は「これから結婚しようとしている2人にとってはとんでもない話なんだろうけど、仕方がないかな、という感じはしますね」と印象を語ると「例えば倒産した、ということになると、しょうがない、あきらめるしかない、という話になると思うんですけど、倒産に近いですもんね」と指摘。「もともと所有していたわけではなくて、所有会社が変わる、ということで『出ていけ』と言われる可能性だってあるとさっき言っていた」と、雅叙園が土地と建物を借用する立場であることにも言及した。
また「例えば払った金額が返ってこないという話ならば、とんでもないんだけど、そうではないということになると…。10万円払うという話じゃないですか、この辺、微妙な線なんでしょ、法律で言えば」と話題を向けると、弁護士の結城東輝氏も「そうですね。例えばこれが本当に紛争になってしまって、傷ついた分を返してくれ、と言っても、本当に10万円認めてもらえるかもよくわからないような案件なので、絶妙なラインなのかな、と感じますね」と解説した。
玉川氏は「投資会社にとっては、投資効率が一番重要なことなので、法的に問題がないんだったら、10万円ぐらいで、というのが法的に限界だとすれば、それでやってくれ、とドライに考えるでしょうね」とコメント。「ただ雅叙園がこの後も運営を続けていくということであれば、結婚式事業はちょっとやりにくくなるんじゃないですか。もしかすると撤退なのかもね」と私見を述べた。
雅叙園は今月18日、「当社は、2025年9月30日を以て建物所有者との定期建物賃貸借契約が満了となるため、2025年10月1日より一時休館とさせていただきます」と説明。「尚、今後の営業再開につきましては予定が決まり次第、ご案内させていただきます」としている。また、10月1日以降の婚礼・宴会・宿泊などの予約を停止し「すでにご予約をいただいているお客様につきましては、各担当者より個別にご連絡の上、誠意をもって対応させていただく所存でございます」と説明。「お客様には多大なるご迷惑とご不便をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」と謝罪していた。