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昨年10月に76歳で亡くなった西田敏行さんのお別れの会が18日、東京・増上寺でしめやかに執り行われた。参列した観月ありさ(48)が取材に応じ、西田さんとの思い出を語った。
かねて親交があり、西田さんが亡くなる直前にも飲食店で偶然会っていたという。「『元気ですか』とお話ししたら『元気だよ、大丈夫だよ!』とおっしゃっていて、こんなに突然のお別れが来るとは思っていなくて」と声を震わせた。
観月が17歳のとき、TBS系ドラマ「いつも心に太陽を」で初共演。「本当に西田さんがいらっしゃると、太陽に照らされているようで。太陽のような方でした」と目を細めた。「17歳の私は右も左も分からず、西田さんの背中を追いかけるようにお芝居を学ばせていただきました」と回想した。
涙する芝居でも「西田さんのお顔を見ていると自然と涙が浮かんできたりして。涙を誘うお芝居を近くでしていただいた」とほほ笑んだ。「コミカルな役も感傷的な役も非常にきめ細かく、すばらしい演技をされる方。何か1つキャラクターに愛嬌(あいきょう)を持たせるというのがとても上手な方でした」とした。
過去に西田さんの名曲「もしもピアノが弾けたなら」をカバーしたことも。「もし聞いてくださっていたらとても光栄だな」とし、「『ありさちゃん大人になったからねえ、シャンソンとか歌ってほしいなあ』と言ってくださって、歌の面でも見守ってくださった」と感謝。「まだまだ一緒にお仕事をしたかった、学ばせていただきたかった。プライベートでも一緒にお酒を交わしていろんな話をしたかったです」と惜別の思いを拭えなかった。