笑福亭鶴瓶(73)が3日、都内で行われた主演映画「35年目のラブレター」(塚本連平監督、3月7日公開)お披露目試写会に登壇した。
「週刊文春」電子版が1月25日に、女性トラブルで引退した中居正広氏(52)の自宅バーベキューへの参加を報じ、同29日には23年からイメージキャラクターを務める「スシロー」が公式サイトから写真を引き揚げて以来、初の公の場。自ら「バーベキュー嫌いですか?」と口にして会場内に笑いの渦を起こした。
取材陣が壇上にカメラを向ける中、鶴瓶はこらえ切れずに笑った。「しゃべっている時、変なこと、浮かぶんですよ。こいつが、さっき、いらんこと言うたから」と言い、自身が演じた主人公の青年期を演じたWEST.重岡大毅(32)を見つめると「バーベキュー嫌いですか? って」と口走った。重岡から「自分が嫌いやって言った」と突っ込まれると「お前が言ったやん」と笑った。安田顕(51)が、観客に「(作品を)SNSで拡散してください」と呼びかけると「SNSのこと言うな、アホ! 一番、嫌いや!」と言い放ち、笑いを呼んだ。
読み書きができず、最愛の妻に手紙を書きたいと65歳から夜間中学で学んだ、西畑保さんの実話を映画化する企画にほれ込み、原田知世(57)と夫婦役で初共演も実現と、6年ぶりの主演映画に思い入れは深い。その壇上で、前日2日夜にMBSラジオで放送の「ヤングタウン日曜日」で、自ら「歴史に残るとばっちり」と口にし、世論も同情する苦境を笑いに変えた。主演俳優であり、落語家としての矜持(きょうじ)を全身で示した。【村上幸将】