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フジテレビ港浩一社長、トラブル後の番組継続に「中居氏をとった、ということはない」


フジテレビは中居正広氏の女性トラブルに関与したと報道された件で、再び記者会見を行いました。同局の嘉納修治会長と港浩一社長が辞任を発表し、新しい社長に清水賢治専務が就任します。港社長は、刑事事件になる事案ではないと認識していたものの、対応が不十分だったことを認めました。被害女性へのケアや中居氏の番組継続がフェアであるかについても質疑応答がありました。第三者委員会の調査に協力する方針を示し、信頼回復と再発防止に向けた取り組みを約束しています。会見では中居氏に対するヒアリングについても触れられ、詳細は守秘義務のため開示されていません。

フジテレビ記者会見に臨む港浩一社長=28日午前0時6分(撮影・江口和貴)

フジテレビが27日、都内の同局で中居正広氏(52)の女性トラブルで社員が関与したなどと報じられた件について、2回目の会見を開いた。

臨時取締役会議の後、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)及びフジテレビ嘉納修治代表取締役会長(74)、フジテレビ港浩一代表取締役社長(72)、フジテレビ遠藤龍之介取締役副会長(68)、フジ・メディア・ホールディングス金光修代表取締役社長(70)の4人が会見に出席した。嘉納会長と港社長が辞任。港社長の後任には、FMHの清水賢治専務(63)が28日付で就任する。

2023年(令5)6月にトラブルが起きた直後の同7月13日に改正刑法が施行されて、強制性交罪などが「不同意性交等罪」となって親告罪ではなくなった。港社長は「刑事事件になる事案だったら、なっていたと思う。私のところに上がってきた時には、なる事案ではないと思った」と話した。

被害女性をケアすると言いながら、中居氏のレギュラー番組「まつもtoなかい」を続けたことは、中居氏に有利に働いたのではないかという質問に、港社長は「中居氏をとった、ということはありません。女性の様子を見ながら、女性に影響ないように判断した」。女性が仕事を離れる際にあいさつに来た時、謝罪の言葉をかけなかったことについては「今から思うとまずかったかも」と話した。

遠藤副会長は「昔と違って、今はストレートな言葉と行為だけが許される。それは気を付けなければいけない」と話した。

第三者委員会について、金光FMH社長は「できる限り協力させていただく。今後のフジテレビ、FMHについて例外なくいい形にさせてもらうようにしていく」。

嘉納会長は「視聴者、広告主が大事。新しい体制でどうやって行くかが、今後の課題だと思う」。港社長は「フジテレビは信用回復、再発防止に向かって行きます。1日も早く明るいフジテレビを目指してほしい」と話した。

昨年12月以降、フジテレビは中居氏に対して2回のヒアリングを実行した。中居氏からは「守秘義務があるから開示できない」と回答があった。その他の回答について、港社長は「第三者委員会の回答を待つ」と答えた。

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