フジテレビは23日、「めざまし8(エイト)」(月~金曜午前8時)で、系列の関西テレビ(カンテレ)の大多亮社長(66)が出席した記者会見を報じた。
会見は22日に大阪市内で開催された。一部週刊誌などで女性トラブルを報じられたタレント中居正広(52)の騒動があった23年6月、大多氏はフジテレビに専務として在籍。大多氏がトラブルについて「私は把握しておりました」と一部週刊誌の通りと認めたことなど、会見の映像を一部公開した。
社会学者の古市憲寿氏(40)は「カメラも入ったことで大多社長なりに今言えることをできる範囲でされた。ただ、このフジテレビの問題ってそのレベルではないと思ってて、もう企業の体をなしてないと思うんですよ。普通の企業ではあり得ないことが起こっている」と切り出した。
そして「別にフジテレビに出られなくなってもいいから言うんですけど」と前置きした上で「経営陣が1回全部どいてもらわないと、この問題は収束しないと思うんですよ」と語った。
さらに「経営陣が1回どいてもらわない限りは社会の信用は取り戻せないんじゃないかと」と続けた。
フジテレビは17日、昨年12月に中居の女性トラブルが報じられて以降、初めて会見を行った。港社長が冒頭で「多大なご心配、ご迷惑をおかけし、説明ができていなかったことをおわびします」と謝罪し、これまでの経緯などについて説明。外部の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げて、社員の関与の有無などを検証する方針を示した。一方で、具体的対応などに関する質問には調査を理由に、回答を控える場面が目立った。