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MBSテレビ、地方局の経営統合には否定的「日本テレビさん系列がやったような形は考えにくい」


MBSテレビの虫明洋一社長とMBSメディアホールディングスの高山将行社長が、テレビ局の経営統合に関する考えを示した。日本テレビ系列を中心に読売中京FSホールディングスが設立され、経営統合の動きがある中、虫明社長はMBSが所属するJNNネットワークについて「多様な資本が強みであり、日テレ系列のような統合は考えにくい」と述べた。また、高山社長は、「どの系列も現状を変える必要は感じているが、必ずしも統合する必要はない」と語り、現状の路線を維持しながらも、自社にできる最良の策を模索している姿勢を示した。

虫明洋一MBSテレビ社長(左)と高山将行MBSメディアホールディングス社長(撮影・阪口孝志)

MBSテレビの虫明洋一社長(62)、MBSメディアホールディングスの高山将行社長(62)が16日、大阪市の同局で新春社長会見に出席。テレビ局の経営統合について考えを披露した。

大阪・読売テレビが昨年、日本テレビ系列の札幌テレビ、中京テレビ、福岡放送と、共同株式移転による認定放送持ち株会社「読売中京FSホールディングス株式会社(略称FYCSHD=フィックスホールディングス)」を設立、経営統合すると発表。テレビ局再編の動きが表面化した。

虫明社長はMBSが加盟し、TBSを中心とするJNNネットワークについて「JNN系列は古い会社がそろっている。地方新聞社だったり、行政だったり、それぞれの資本がさまざま。それが強みでもある。日本テレビさん系列がやったような形は考えにくい。わが社も含め、楽観視できる状況ではないが、あんなドラスチックな形にはならないと思う」と語った。

一方、高山社長も「どこの系列も『このままではいけない』という動きをされていると思うが、必ずしも、1つの会社になることだけではない。これまでもやってきたことを続けていく。我々は我々にできることをやっていく」と、経営統合にはこだわらない考えを示した。

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