ラジオのスポーツ実況で長年親しまれた元文化放送アナウンサーの戸谷真人さんが、12月27日、大腸がんのため亡くなった。78歳だった。30日、文化放送が発表した。
戸谷さんは、神奈川県鎌倉市出身、早稲田大学を卒業後、1969年に文化放送入社。同局の看板番組で徹底的にライオンズびいきにこだわる「ライオンズナイター」の実況をはじめ、相撲中継、五輪なども担当し、情熱のある実況でファンに愛された。
ライオンズナイターでは七五調と装飾句などを使った名調子でラジオファンに愛された。解説の豊田泰光さんとのコンビで西武黄金期のど真ん中で過激な応援中継を展開しライオンズファンのレジェンド実況アナとして親しまれた。
同局の「大相撲熱戦十番」(73年5月~87年3月)で共演した、タレントの吉田照美(文化放送OB)は「戸谷真人さんは、相撲の番組で大変お世話になりました。相撲の実況はピカイチで、あの古舘伊知郎さんも、目標にされたと伺っております。架空実況もお得意でした。ご冥福をお祈りします」と追悼した。