SKE48伊藤実希(22)が、25日放送のTBS系スポーツ・エンターテインメント特番「SASUKE2024」(午後6時)に登場する。10月に行われた同番組初の女性アイドル予選会で優勝し、本戦出場権を獲得。このほど日刊スポーツの取材に応じ、激闘の予選会や初の本戦出場に向けた熱い思いを語った。
学生時代にバスケットボールと陸上競技を経験。今年は東京マラソンに初挑戦し、4時間半を切る好タイムで完走するなどグループ随一の運動神経を誇る。「SASUKE」は幼い頃から好きで見ていたといい「憧れの番組で、小さい頃から出てみたいなと思っていました」と語った。
これまでにも「SASUKE」出場者オーディションに挑戦してきた。「SKE48に加入してからは『○○といったら伊藤実希だよね』っていう何かをずっと探していたんです。それがスポーツや運動だと思うようになってきて、『SASUKE』に出ることでグループの中での新たなポジションを作ることができるかなと思いました。そういう意味でも挑戦したかったんです」と明かした。
今年初開催されたアイドル予選会には12人が参加。優勝者に与えられる本戦出場権をめぐり、「ビーチフラッグス」「地獄のシャトルラン」「無限ジャンプ対決」「SASUKEタイムレース」の全4種目で争った。ダントツでしんどかったのがシャトルランだといい「体が追いつかない中、どうしても1位になりたいという思いだけで走ったので終わったら体調を崩しちゃって。その後にジャンプ対決だったんですけど、もう立っていられなくてトイレに駆け込みました」。
総合的な身体能力が求められるハードな戦いで、力を出し切り倒れ込んでしまう参加者もいたほど。懸命に力を振り絞るアイドルの姿に、集まったファンも熱い声援を送った。「集団になって応援してくれて、私のファンの方たちがどこにいるかすぐ分かりました。声をそろえてすごく前のめりに応援してくださっていたのが見えて、すごく心強かったです」と感謝した。
伊藤は種目別での1位はなかったものの、各種目で上位の成績を残し総合得点で勝利をつかんだ。結果発表を振り返り「うれしいよりも『本当かな!?』って。最初の方はそこまで高い順位につけていなかったので…。『1位とります』と宣言して臨んだけど、まさか本当にとれるとは。急に夢の中に入った感じでした」と語った。
翌日、母親に連絡したといい「電話で伝えたらはなをすすりながら泣いてくれました。そんなに思ってくれていたんだと、私もちょっと泣いちゃいました」と照れ笑いした。
本戦に向けて、さらなるトレーニングを重ねている。SKE48の公演のリハーサルの合間にも、同期に協力してもらいながら廊下で体幹トレーニングに励んだ。同番組常連選手の松田大介氏に練習を見てもらい「すごく良い経験になりました。いいイメージだけを持って本番に臨めたら」。同じく有力選手の日置将士氏からは、YouTubeにアップされている選手目線カメラの映像を見るといいとアドバイスをもらったという。
決戦を数日後に控え「まだ正直、夢の中みたいな気持ちです。本当に自分があの緑山(SASUKEの収録が行われる神奈川県の緑山スタジオ・シティ)に行くのかなって」と夢見心地な表情を浮かべた。
それでも、憧れの舞台にかける思いは人一倍強い。「気持ちはめっちゃ熱いです。1つでも先のステージに進んで、1秒でも長くテレビに映れるように頑張りたい。結果でファンの皆さんに恩返しをしたいし、SKE48や私のことを知ってもらうきっかけにしたいです!」と意気込んだ。
過酷な予選会を勝ち抜き、固い覚悟で本戦に挑む伊藤の勇姿に注目だ。【玉利朱音】
◆伊藤実希(いとう・みき)2002年(平14)8月11日、愛知県生まれ。19年にSKE48の10期生としてお披露目。趣味はスポーツ、アイドル鑑賞。小学生、中学生時にバスケットボールを経験。高校は陸上部で400メートル走、800メートル走などに取り組んだ。164センチ。血液型A。