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中山美穂さん葬儀「ちょっと頑固でバカみたいに正直で…自慢の姉」喪主の中山忍 息子も参列


54歳の若さで不慮の事故により亡くなった中山美穂さんの葬儀が、12日に東京都内で家族葬として行われた。妹の中山忍が喪主を務め、フランスから駆け付けた長男も参列した。祭壇は中山美穂さんの華やかな人生を反映するように彩り豊かに飾られ、忍は公式サイトで「最後のステージのよう」と述べた。中山さんは「一生懸命で正直な心の持ち主」と忍から紹介され、ファンには感謝の言葉が送られた。事故については事件性がないと確認されている。彼女の功績を称えるお別れの会が来年予定されている。

中山美穂さん(1997年撮影)

54歳の若さで6日に不慮の事故で亡くなった女優で歌手中山美穂さんの葬儀が12日、都内の斎場でしめやかに営まれた。

家族と事務所関係者のみが参列する家族葬で執り行われ、妹で女優の中山忍(51)が喪主を務め、長男(20)もフランスから駆けつけた。深紅のダリアなど式場全体が花に包まれ、一時代を築いたアイドルの旅立ちを見送った。来年に「お別れの会」を行う予定。

   ◇   ◇   ◇

華やかな美貌と歌声で一世を風靡(ふうび)した情熱的な中山さんらしく、祭壇は優しいピンクや明るい黄色、深紅のダリアなど彩り豊かな花々で飾られた。遺影は楽しそうに歌う写真。中山さん自身も、一番気に入っていたというドレスをまとい、生前の作品や思い出の写真も飾られた。

葬儀後、喪主を務めた忍は中山さんの公式サイトでコメントを発表。祭壇のことを「華やかでキラキラしていて、最後のステージのようでした」と表現し、死去からこの日まで一緒に過ごした穏やかな時間を「私の宝物」とつづった。

中山さんの人柄については「一生懸命な人」と紹介し「ちょっと頑固で、バカみたいに正直で、本当は傷つきやすい心を見せず、何があっても自分の責任だと、真っすぐに前を向く勇気がある人」だとして「自慢の姉」だとした。

そして、「大好きなお姉ちゃん」であると同時に「皆さんの中山美穂」であり「永遠のシャイニングスター」だとして「生前の姉へ、あたたかなまなざしと、愛情をかけてくださり、心から感謝しております」とファンに感謝を伝えた。

中山さんは6日正午ごろ、自宅を訪れた事務所関係者と知人により、浴槽の中で動かなくなっていたところを発見された。捜査関係者によると、死亡推定時刻は同午前3時ごろから5時ごろという。所属事務所によると、検視の結果事件性はないことが確認され、死因は入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明した。検視を終えて遺体は8日に自宅に戻り、12日に荼毘(だび)に付された。

この日の葬儀には元夫で、芥川賞作家でミュージシャンの辻仁成氏(65)との間に生まれた長男も参列。忍は「何より姉が幸せを願ってやまない愛する息子と、再会の時間をもたせてあげることができました」と、長男は中山さんと手をつなぎ、「寄り添う2人の姿は、とてもとても幸せなものでした」と伝えた。

◆中山忍(なかやま・しのぶ)1973年(昭48)1月18日生まれ、東京都出身。88年にフジテレビ系ドラマ「オトコだろッ!」で女優デビュー。同年に「小さな決心」で歌手デビューし、シングル8作、アルバム4作を発売。91年からは女優に専念し、映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」で日本アカデミー賞の優秀助演女優賞など各映画祭で助演女優賞に輝いた。165センチ。血液型B。

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