フリーアナウンサー笠井信輔(61)が10日、文化放送ワイド番組「くにまる食堂」に生出演。9日に亡くなった小倉智昭さんをしのんだ。
フジテレビ系情報番組「とくダネ!」で99年から共演し、親交が深かった。自らのがん闘病をオープンに発信した小倉さんについて「小倉さんも私もワイドショーで人のプライバシーを伝えながら生きてきた。そんな自分がプライバシーを守るのは違う。自分も正直に語ろうと思っていたんだと思う」。
また「小倉さんは『とくダネ!』の成功の要因について『ラジオの手法をテレビに持ち込んだだけなんだ』とよく言っていた。正直に話す、リスナー、視聴者と向き合うこと。気持ちよく言い放つだけでなく、どんな風に思っているのか、どんな言葉を聞きたいのか。双方向の意識を持つことが大事なことを小倉さんから学ばせてもらった」と語った。
小倉さんのフリートークから番組が始まる形について「まさにワイドショーでの新しい形を確立させたものだった」とも語り、「10年間、本番で何をしゃべるか事前に聞かされていなかった」というエピソードを明かした。
「テレビでオリンピックなどで元気に話す小倉さんの映像が流れると、まだ実感も湧かないし、見ていてくれる気がする。亡くなったことを悲しむより、小倉さんが元気にがんばっていた姿を思い浮かべ、背中を見て学んだことを思い出し、追いつけるようにがんばりたい」と話した。