フリーアナウンサーの笠井信輔(61)が10日、文化放送「くにまる食堂」に生出演し、9日に77歳で死去したフリーアナウンサーの小倉智昭さんに哀悼の意を評した。
笠井は急きょスタジオに生出演。小倉さんとは99年から司会を務めたフジテレビ系「とくダネ!」で共演し、親交が深かった。「小倉さんも私もワイドショーで人のプライバシーを伝えながら生きてきた。そんな自分がプライバシーを守るのは違う。自分も正直に語ろうと思っていたんだと思う」と回想。「小倉さんは『とくダネ!』の成功の要因について『ラジオの手法をテレビに持ち込んだだけなんだ』とよく言っていた。正直に話す、リスナー、視聴者と向き合うこと。気持ちよく言い放つだけでなく、どんな風に思っているのか、どんな言葉を聞きたいのか。双方向の意識を持つことが大事なことを小倉さんから学ばせてもらった」と語った。
また「ラジオの手法を取り入れたとする『とくダネ!』オープニングでの小倉さんのフリートークからはじまる形は、まさにワイドショーでの新しい形を確立させたものだった」と懐かしみ、「自分と(フジテレビの)佐々木恭子アナウンサーは10年間、本番で何をしゃべるか事前に聞かされていなかった」というヒヤヒヤなエピソードも明かした。「テレビでオリンピックなどで元気に話す小倉さんの映像が流れると、まだ実感も沸かないし、見ていてくれる気がする。亡くなったことを悲しむより、小倉さんが元気にがんばっていた姿を思い浮かべ、背中を見て学んだことを思い出し、追いつけるようにがんばりたい」としのんだ。