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堺正章がザ・スパイダース以来半世紀上ぶりに“人生最後のバンド”を結成 その思いとメンバーは


堺正章が新バンド「堺正章 to MAGNETS」を結成し、54年ぶりに音楽シーンに復活する。来年2月1日のビルボードライブ東京での初公演を予定している。このバンドは堺が「人生最後のバンドをやりたい」という思いから始まり、メンバーにはゴダイゴのミッキー吉野と、シシド・カフカが参加している。新バンドの活動について堺は、「全部包み込むような音楽が再び作れたら、面白い音楽シーンが展開する」と語っている。バンド名「MAGNETS」には、一度集まったら離れないという意味が込められており、堺は「まだ自分にはやるべきことがあるという証し」と意欲を示した。新たにスタジオ入りし、音楽制作に励んでいる。

堺正章の新バンド「堺正章 to MAGNETS」。左から堺正章、シシド・カフカ、ミッキー吉野

歌手堺正章(78)がザ・スパイダース解散以来、実に54年ぶりとなるバンド「堺正章 to MAGNETS」(サカイマサアキトマグネッツ)を結成し、来年2月1日にビルボードライブ東京でお披露目ライブを開催することが分かった。このほど、日刊スポーツなどの取材に応じた。

「人生最後のバンドをやりたい」。ザ・スパイダースのボーカルとしてキャリアをスタートさせた堺の、そんな思いから始まったという。メンバーにはゴダイゴのミッキー吉野(72)と、多方面で活躍するシシド・カフカ(39)が名を連ねた。3人の共通項は、音楽に対する情熱と挑戦への飽くなき探求心だという。

堺には、今の音楽シーンに対する憂いがあった。「全部包み込むような音楽が最近ないよね、っていうところがあって。そういうものを作り得たら、非常に面白い音楽シーンがまた展開するんじゃないかなって」。同じ思いだったミッキーがすぐに合流。カフカは、その表現力あふれるドラムにほれ込んだ堺自ら口説いたという。「やるなら最後までやってくれ、とお願いした」。バンド名には「1回くっついたら離れないという意味合いも含めてマグネッツ」と決意を込めた。

すでにスタジオにも入った。「これというものを作り、表現するのが大変ですが、見えないものに向かってはいます」とし、「まだそのエネルギーが残っているので、そこに向かって頑張ってみようというのが今の段階」と目を輝かせた。

「まだ自分にはやるべきことがあるという証しが、このマグネッツ」とカッコよく宣言しつつ、「言い方は悪いけど、ボケ防止」と一同を笑わせた。マグネッツが目指すのは「誰が初めて聞いても楽しめるもの」。堺正章、78歳の挑戦から目が離せない。【川田和博】

▼ミッキー吉野 すごい縁ですよね。中学生の頃にスパイダースを見てバンド、音楽の楽しさを教えてもらった。堺さんが「カッコいいバンドをやりたいんだ」というその一言が全て。もっとコミュニケーションをとって、しっかりした音を出していきたいと思っています。

▼シシド・カフカ 音楽的にも、1つ1つ紡ぐ言葉にも歴史があって、私の知らないところまで目が行き届くおふたりなので、勉強の場だと思っています。堺さん最後のバンドに参加させていただけるのは光栄です。雑なドラムですが、一緒に楽しいことができればと思っています。

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