今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が2日、都内で行われ、TBS系1月期の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」の略語「ふてほど」が年間大賞に選出された。
入団初年度で世界一に導いたドジャース大谷翔平投手(30)の「50-50」は年間大賞にはならなかった。
スポーツ系ではパリオリンピック(五輪)総合馬術日本代表チームの代名詞「初老ジャパン」、パリ五輪陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花(26=JAL)の「名言が残せなかった」がトップ10に選出。芸能系ではHIP HOPユニットCreepy Nutsのヒット曲「Bling-Bang-Bang-Born」、Netflixシリーズ「地面師たち」内のセリフ「もうええでしょう」がランクイン。社会系では「裏金問題」「界隈」「新紙幣」「ホワイト案件」が入った。
事務局では、今年の傾向を「2024年は1月に能登半島地震が発生し暗いニュースからのスタートとなったが、オリンピック、大谷選手の活躍、ダンス動画関連のヒットなど、話題は数多くみられた。流行語としては、小粒がそろったと思われる。また『お金』にまつわる用語が数多く発生。責任をもたない風潮の世の中、光と闇が混在した年であり、嵐の前の静けさを感じさせる」としている。
トップ10に入らなかったノミネート20語は以下の通り。
▽「アサイーボウル」
▽「アザラシ幼稚園」
▽「インバウン丼」
▽「カスハラ」
▽「コンビニ富士山」
▽「侍タイムスリッパー」
▽「新NISA」
▽「ソフト老害」
▽「トクリュウ」
▽「南海トラフ 臨時情報」
▽「猫ミーム」
▽「はいよろこんで」
▽「8番出口」
▽「はて?」
▽「BeReal」
▽「被団協」
▽「ブレイキン」
▽「マイナ保険証一本化」
▽「やばい、かっこよすぎる俺」
▽「令和の米騒動」
◆ユーキャン新語・流行語大賞 1984年(昭59)に創設され、時代を反映する言葉を振り返る年末の恒例行事。審査委員会が毎年12月上旬にトップ10と年間大賞を選ぶ。昨年はプロ野球の阪神岡田監督の「アレ(A・R・E)」が年間大賞に選ばれた。