英王室のチャールズ国王が14日に76歳の誕生日を迎えたが、次男ヘンリー王子(40)とメーガン妃(43)夫妻から公のお祝いがSNSでなかったことで「国王を公然と無視した」と英エクスプレス紙が報じた。
国王は、今年9月にヘンリー王子が40歳の誕生日を迎えた際には公式なお祝いメッセージをSNSに公開していたことから、お返しのお祝いメッセージを投稿しなかったことは無礼だと物議を醸している。
王室はこの日、国王の誕生日を記念してスーツに白いシャツ、青いネクタイ姿の新たなポートレートを公開。長男ウィリアム皇太子夫妻も、インスタグラムに最近オーストラリアとサモアを訪問した際に撮影されたサングラス姿でほほえむ国王の写真を投稿し「国王陛下、お誕生日おめでとうございます」とつづってお祝いした。
しかし、確執が取り沙汰されるヘンリー王子夫妻からの誕生日のお祝いはなかった。国王とカミラ王妃は今年9月にヘンリー王子の40歳の誕生日に際して、王室時代の18年にアイルランドのダブリンを公務で訪れた際の笑顔の写真に「サセックス公爵へ、40回目のお誕生日おめでとうございます!」とメッセージを添え、21年以来となる公式のお祝いメッセージを送っていた。
今年2月に国王ががんと診断されたことを公表した直後に王子が渡英し、面会したのを最後に2人は1度も顔を合わせていない。同紙は、王子が誕生日当日に電話で直接お祝いを伝えた可能性はあると伝えている。
国王は14日、ライフワークでもある食品ロス削減などの課題に取り組むため自ら開設に携わった余剰食品を再循環させてコミュニティーを支援するコロネーション・フード・ハブのオープニングに出席し、普段通りの公務を行っていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)