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松本人志の今後起用「民放もない」と放送関係者 一方で騒動「なかったこととして扱う」の声も


ダウンタウンの松本人志と「週刊文春」発行元の裁判が終了。性的行為強要疑惑で謝罪し、今後の活動に注目が集まる。広告関係者は騒動を起こしたタレントの起用について、刑事事件には至っていないため今回の件を「なかったこと」として扱う可能性を示唆。しかし、広告業界には違約金リスクなどの懸念があり、新たな報道が出るリスクも考慮されている。一部の業界関係者は会見などでの具体的説明なしでは復帰は難しいと指摘。松本がアンバサダーを務める来年の大阪・関西万博を復帰の場として期待する声もあるが、最初にどの企業やメディアが松本を起用するか競争と慎重な判断が続く見通し。

松本人志(2022年撮影)

年始から続いたダウンタウン松本人志(61)と「週刊文春」発行元の文芸春秋による裁判が終結し、今後は活動再開するとみられる松本の動向に注目が集まる。

性的行為強要疑惑を報じられ、被害を訴えた女性への謝罪も行った松本の起用について、広告関係者は「騒動を起こしたタレントを起用する場合、判断ポイントひとつに刑事事件になっているかどうかがある。今回はそうではない」と語る。その場合、今回の件については「なかったこととして扱う」といい「松本さんはもともとメディアやファンを集められる人。今後、起用すれば注目される側面はある。過去に性加害系の事案を起こしたタレントにイベント出演オファーがきた例もある」とした。

一方で、懸念点もあり「広告業界では違約金リスクは慎重に検討される。新たな(疑惑)報道などが出る可能性がないとは言い切れず、ちゅうちょする社はあるかもしれない」。文春報道で出た「A子」「B子」以外の女性との件について松本側からは触れられておらず、真相解明を求める声もある。さらに、別の放送関係者は「(性行為強要疑惑の真相は)何も分からない状態に変わりない」と指摘。その上で「民放の起用もないでしょう。広告業界にしても、何ともしようがないと思います」と、一連の問題について会見などで本人の口から具体的に説明などがない限り、起用は厳しいとの見解を示した。

業界的に「最初にどこの局や社が松本さんを起用するのか」と話題になっているという。別の大手広告関係者は「昨今は世間が他人の不祥事に過敏になりすぎているということがデータにも出ている。少しの炎上で企業が契約を打ち切るケースもあり『敏感になりすぎでは』という声もある」と指摘。松本のこれまでの貢献から「業界でも応援している人は多い」ともいい、手を差し伸べられる可能性は高そうだ。復帰の場として注目を集めるのがダウンタウンがアンバサダーを務める来年開催の大阪・関西万博。元マネジャーで吉本興業前会長の大崎洋氏が催事検討会議共同座長を務めており「万博の成功は吉本にかかっていて、盛り上げられるのはダウンタウンしかいないとも言われています」(同関係者)。来年1月からパビリオンの詳細などが明かされるイベントも随時行われる予定。松本の姿がどこで見られるのか。業界でも探り合いは続く。

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