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“朝ドラ女優”中村守里が語る自身の成長と今後の夢とは?「プライド持てた」「夜ドラに出たい」


中村守里はNHK連続テレビ小説「おむすび」で宮崎恵美役を演じており、朝ドラ出演という夢を叶えた。彼女はオーディションで勝ち取った役に誇りを持ちつつ、新たな挑戦にも意欲を燃やしている。朝ドラ経験を通じて、良い意味でのプライドを育てたと語る中村は、プライドが彼女の演技における向上心を支えていると話した。中村は書道の練習を通じて集中力を鍛え、共演者の橋本環奈との交流を楽しんでいる。今後は二面性のある複雑な役を演じることを目指し、演技の幅を広げたいという。新たな目標として、NHKの夜ドラ出演を掲げている。

NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演する中村守里。ふんわりとした優しい表情が魅力的だ(撮影・垰建太)

NHK連続テレビ小説「おむすび」(月~金曜午前8時)で宮崎恵美役を演じているのが、女優中村守里(21)だ。目標の1つに掲げていた朝ドラ出演を達成した中村に、現状と新たな目標をこのほど聞いた。

23年9月、本紙のインタビューで、「朝ドラ出演」を目標の1つに掲げていた。その約1年後、夢は現実に。その喜びをかみしめつつも「もっと頑張らなくちゃなっていうのも、すごくあった」という。

「結構、悔しいことばかりなんです」と続けると「オーディションの最終で落ちちゃうとか、そういう悔しい思いをしていて。だからやっぱり、悔しいことが多い世界だなと、すごく感じています」とその胸中を語った。

それでも、朝ドラを経験することで成長したことがある。それは「プライドを持てたこと」だ。

「例えばオーディションとかに行ってプロフィルに『朝ドラ』って書いてあったら、『この子はどんな演技するんだろう?』となると思うんです。プライドは決して高いわけではないけど、いつも、多少は持ってやらないと恥ずかしいなと思えるようになりました。そういう、良い意味でのプライドを持たなければと思うようになったのは、成長かもしれません」

宮崎恵美役はオーディションで勝ち取った。オーディション後は「落ちただろうなっていう気持ちで、落ち込みすぎないように、心の準備していました」。自らが失敗したわけではないが「最後の3人に残って、みんな魅力的な方たちだったので『ちょっと、どうだろう?』みたいな不安はありました」。

だが、その不安は杞憂(きゆう)に。

「受かったという電話にびっくりして、初めてうれし泣きしちゃいました」

宮崎恵美は、橋本環奈(25)演じる米田結を書道部に勧誘する。押しの強さが印象的だ。役作りでは毎日書道に取り込んだが「意外と書くシーンがなくて…。あまりやらなくて良かったのかなって」と笑った。

だが、書道を経験することでその魅力にも気付いた。「すごく集中力が鍛えられた。あとは、気付いたら何枚も書いていて、結構楽しかった」。元々左利きで苦労もしたが「右手で書くこと自体が難しかったけど、だんだんうまくなっていって、それも楽しかった」。その経験があったからこそ、結を熱心に書道部に勧誘するシーンが生まれた。

共演する橋本については「めっちゃフランク」と称した。「福岡出身なのでおいしいお店とかめっちゃ教えてくれて、お昼ご飯で一緒にラーメンを食べに行きました。食べるのも好きで、お酒も飲みに行きました。環奈さんとハギャレンと私で。みなさん陽気で楽しかった」と声を弾ませた。

今後の目標を「NHKの夜ドラに出たい」とし、挑戦したい役には二面性のある役を挙げた。「表は穏やかだけど、裏では全く逆の顔を持っているような人を演じてみたい」とアピール。「これしかできない、というイメージにはなりたくないです。その時点で選択肢が狭まっちゃいますから」と続けると「いろんな役にチャレンジして、演技の幅を広げていきたいです」と前向きだ。

「おむすび」では、宮崎恵美が菅生新樹(25)演じる古賀陽太に思いを寄せていると思われるシーンもある。「ドラマ自体は平成元年生まれの子の現在までを描くので、大人になった恵美も登場するかもしれません。その辺も楽しみにしてください!」と笑みを浮かべながらメッセージを送った。【川田和博】

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