ミュージシャンで音楽プロデューサーの近田春夫(73)が6日、X(旧ツイッター)を更新。れいわ新選組の山本太郎代表(49)が衆議院選挙期間中にアップした“カタコト”動画についてあらためて批判した。
山本代表は衆院選期間中、カタコトの日本語を使用しながら「(大阪府)淀川区、東淀川区、西淀川区、此花区のお前らに教えてやるよく聞け」と候補者への投票を呼び掛ける動画を公式YouTubeチャンネルに投稿。この動画はSNS上で拡散されて物議をかもし、近田も4日に「これをヘッチャラで投稿出来るという山本太郎の感覚には失望しました。この件に関しては、納得のいく釈明が欲しい.じゃないとこの間の選挙で令和を支持したことが間違いだったのか、という気持ちにもなるよ」と投稿していた。
山本氏の動画をめぐっては、同党の大石晃子衆院議員(47)が1日、自身のXで「カタコト動画の元ネタは、ナインさんというタイ在住のTiktokインフルエンサーがカタコトの日本語でタイを毒舌気味に紹介するものです。わかりやすい、新鮮に聞こえる、意外性が笑える、そういう文脈で流行っていて、若い人などがマネ、パロディ動画をたくさん出しています。動画を作成・公開したのは、流行っているから、おもしろいから、その流行自体に『カタコトへの差別的意味合い』は無かったから、です」と説明。
その上で、「巷で流行している文脈はそうであっても、公人がカタコトのマネをするのはまた違う文脈が生まれるのだ、という指摘は重く受け止めお詫びいたします。今後、気を付けます」と戒め、当該動画を削除していた。
近田はこうした経緯を受け、あらためて言及。「山本太郎の動画の件だけど、僕だけじゃなく元ネタを知らなかった人は世間には大勢いた筈だ」と指摘し、「普通に言って、その前提で突然赤の他人にオマエ呼ばわりされたら不愉快だよ。そんなやつに誰が一票いれるかね? そのあたりの想像力のあまりの無さに失望したと。差別かどうか以前の問題です」と苦言を呈した。