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漫画「島耕作」作者の弘兼憲史氏ら謝罪「伝聞だった」沖縄の米軍基地建設への抗議活動を巡る表現


漫画家の弘兼憲史氏が「社外取締役 島耕作」で不適切な表現があったとして謝罪した。沖縄の米軍基地建設抗議活動に関する表現が「伝聞だった」とし、ストーリーに組み込んだ背景が説明された。内容は、キャラクターのセリフに「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいます」というものだった。弘兼氏と編集部は、この表現が断定的で不適切だったと認め、単行本では内容が修正される予定である。公式サイトでの謝罪では、当事者確認の不備と表現への反省が述べられた。

「島耕作」シリーズの作者で漫画家の弘兼憲史氏

講談社の漫画誌「モーニング」に連載中の「社外取締役 島耕作」で不適切な表現があったとして21日、作者の弘兼憲史氏(77)らが同誌の公式サイトで謝罪した。沖縄の米軍基地建設への抗議活動を巡る表現が「伝聞だった」として、単行本掲載時には内容を修正することも発表した。

同サイトでは「モーニング46号(2024年10月17日発売)『社外取締役 島耕作』に関するお詫びとお知らせ」というタイトルで、「米軍新基地建設に関連し、『抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ 私も一日いくらの日当で雇われたことがありました』という登場人物のセリフがありました」と、該当箇所の表現を明かした。そして「本作執筆にあたり作者・担当編集者が沖縄へ赴き、ストーリー制作上必要な観光業を中心とした取材活動をいたしました。その過程で、『新基地建設反対派のアルバイトがある』という話を複数の県民の方から聞き作品に反映させました」と、表現に至った経緯を説明した。

一方で、「しかし、あくまでこれは当事者からは確認の取れていない伝聞でした。にもかかわらず断定的な描写で描いたこと、登場キャラクターのセリフとして言わせたこと、編集部としてそれをそのまま掲載したことは、フィクション作品とはいえ軽率な判断だったと言わざるを得ません」と謝罪した。また、「読者の皆さまにお詫びするとともに、編集部と作者の協議の上、単行本掲載時には内容の修正をいたします。 モーニング編集部 弘兼憲史」とした。

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