歌手中澤卓也(28)が30日、東京・北区の北とぴあでコンサート「演歌・歌謡曲ツアー」の東京公演を行った。
昭和・平成を代表する名曲を集めたライブは、ちあきなおみの「紅とんぼ」でスタート。八代亜紀さんの「舟唄」や石原裕次郎さんの「北の旅人」と続いて、前半のラスト曲は美空ひばりさんの「みだれ髪」に初挑戦。一部をアカペラで歌唱した。「女性の歌を男性が歌うっていうのもあるし、男性のキーで女性の心情を歌う難しさもあります。そしてこの曲はすごく音域が広い。まさに挑戦でした」。
後半では郷ひろみのラブバラード「言えないよ」や杉本真人「吾亦紅」のほかに、森山直太朗の「さくら~独唱~」を歌唱。デビュー前の13年3月、地元の新潟・長岡市で行われたNHK「のど自慢」に出場してチャンピオンを獲得した際に歌唱した思い出の曲だ。「以前はアンコールに歌うことが多かったのですが、この2年ぐらいはあまり歌わなかったんです。でも、やはり『さくら』を聞きたいという声をいただいたので今回は入れました。自分が歌手になる原点の歌です」。
自身の曲では「北のたずね人」「茜色の恋」「なみだの栞」を選び、自身で作詞した最新曲「陽はまた昇る」でライブを締めた。
「昨年に続いて、今年もバンドツアー、弾き語りツアー、そして演歌・歌謡曲ツアーを回らせていただいています。やっぱりライブは会場に来ていただける皆さんあってこそ。まずは感謝です。そしてまだツアーは続きますので、ぜひ注目してもらえるとうれしいです」。
10月3日が29歳の誕生日だ。「20代最後の年を迎えます。30代は脂が乗るというか、一番良い時期じゃないかなと思います。いろんなものを学んで次の弾みになっていく1年にしたい。期待してください」とアピールした。